Fumio Sasaki's Blog, page 14
July 25, 2018
自由と解放、自由と必然佐々木典士
ぼくの地元、香川で國分功一郎さんが「自由」について論じる講演会に参加してきた。とても濃くかつわかりやすい講義だった。その一端だが、少しまとめておこうと思う。
「ぼくたちは習慣で、できている。」は、國分さんの「暇と退屈の倫理学」、「中動態の世界」から大きな影響を受けている。
ぼく習はこんな状況からスタートする。ぼくは会社を辞め、出社時間にも締め切りにも追われなくなり毎日好きなことができるようになった。しかし、それはそれで苦しいものであり、毎日が日曜日のような状態は嬉しくもなんともなかった。
ハンナ・アレントは、「解放 liberation」と「自由 freedom」を区別したそうだが、ぼくもまさしくそのような状態であったと思う。
解放されたからといって自由になれるわけではない(解放は自由にとって必要条件であるが十分条件ではない)。
解放とは「解き放たれる」ということ。ぼくも毎日の出社の義務や、やらなければいけない雑務からは確かに解放された。しかし、それだけでは自由になることはできなかったのだ。
國分さん自身もまた、「暇」と「退屈」を分けて考えている。
簡単に言えば暇というのは、忙殺されておらず客観的に時間があること。
退屈というのは主観的に楽しめているかどうか。
暇もあるし、退屈もしていない理想的な状態もあるし、
暇はあるが、退屈している状態もある(ぼくが会社をやめた後に陥った状態)
さらに、
暇はないが、退屈していない状態(仕事が忙しいが充実している)
暇はないし、退屈もしている状態もあって、このあたりは「暇と退屈の倫理学」で詳しく論じられている。
ハンナ・アレントは自由の問題を政治の領域、政治の存在理由として考えたそうだがこのあたりもややこしくなるので省く。
そしてスピノザによる「自由」。
彼らは自分の行為は意識しても、行為へと決定する原因のことは意識していない。
という言葉は、ぼく習でも引いた。これを成し遂げたい、やめたい思った習慣が達成できないとき、ついつい「意志が弱い」という話になってしまうが、そうではないのではないか。何かしらの報酬がなければ人はやらないし、何かをしようにも簡単なハードルがあるだけで「やる気」なんて失われてしまう。
曖昧な「意志」や「やる気」には頼らないこと。習慣をはじめるためのハードルを取り除き、環境を整えること。義務ではなく本能で求めるような報酬になるまでやらなければ習慣化はなされないことなどがぼくが伝えたいことだった。
スピノザは自由意志を否定した哲学者だと言われる。すべてには複雑に絡み合った因果関係があるのだが、人にはそのすべてをさかのぼって捕捉できるほどの能力がないだけだ。
ではスピノザは人には自由がないと考えたのかというとそれも違う。「エチカ」の最終章は「人間の自由」についてと題されているからだ。
スピノザが考える自由であることは、因果関係を断ち切り、そこから逃れることではなく、「必然」のことである。必然と言うと自由がない選択肢のように思えるがそうではない。自由と対立するのは「強制」であり、必然とは対立しない。
自分を自分たらしめている本質=本性(ほんせい)に則った行動ができているとき、自らの必然に従って行動できるとき、人は自由であるとスピノザは考える。
仕事でも趣味でもなんでもそうだが、いろいろと試していると実にしっくり来るものに出会うことがある。やっていることと、自分の本質の芯がずれておらず、ぴったりくる。それをしているときは嘘をつかなくてもよく、生き生きと過ごすことができる。そういうものに出会うと、自分でもわかる。その時ようやく人は自由を得られる。
しかし、本質というともともと備わっていたものがあるように思えるがそれは違うとぼくは思う。若いときは特にそうだが自分の本質を見つけようとして「自分探し」したり、「何がしたいのかわからない」という状態に陥りがちだ。
ぼくが思うのはここでも習慣であり、続けることだ。本質がどこかにあるのではなく、続けるからそれが得意になり、他人からも喜ばれ、その人の本質になってくるのだと思う。何も得意でなければ、何がしたいのかわからなくなるのも当然だ。だからいろいろ試し、これだと思ったら続けてみること。
嫌なことから解放され、時間があって、楽しみに耽ること。
それだけでは人は「自由」は感じられないのだ。
今回の講演会は、参加者とのダイアローグや質問時間も充実していたし、講義後には、居酒屋での交流会もあった。居酒屋で國分さんに「アレントが言っている○○は……」とか直接質問できるのは贅沢な体験で目眩がした。
思えば大学の頃は、現代思想や哲学の本ばかり読んでいたのだが、ほとんど忘れてしまった。バイトの休憩中にも「存在と時間」とかがんばって読んでいたのだが、そのときはやはり背伸びをしていただけだったのだと思う。モノで言えば道具や機能ではなく、単にステータスとして持ちたい、というようなものだったのではないだろうか。
今ようやく、自分の関心に引きつけて、自分の本質とつながりのあるものとして哲学も読めるような気がしている。
July 13, 2018
疲れた体にマンハッタンヘンジ。 沼畑直樹
『最小限主義。』ではミニマリズムとあまり関係ない空と夕陽についてページを割いたが、そこでマンハッタンには夕陽が射し込むという件について触れた。それは、あの街が基盤の目であり、その先が川であるためだ。
紅くなった光は、忙しく生きるマンハッタンの人々に「お疲れ様」の合図をする。
当然、季節によって違うが、角度によってはぐっと中までその光は入り込んでくるのだ。
その角度が完璧になるとき。それが、12日の夕陽だったという。
マンハッタンの人々は、それを「マンハッタンヘンジ」と呼ぶらしく、さきほどニュースで知った。
年に2回、2018年は5月28日と7月12日だったということで、夕陽を眺めやすい通りもいくつかあるらしい。
引っ越しすることになった。最初は本意では無かったが、夕陽がみられる場所がたくさんあるので楽しみになってきている。
東京でありながら、眺めは田舎のような場所に行く。
今は商店街の中に家がある感じなので、だいぶ違う。
引っ越しの話ばかりしていると、都心に住んでいたころのことをよく思い出す。
それはまさに、素敵な街の条件。
片道一車線程度で、並木によって道のすべてが木陰になり、道は素敵なアパートに囲まれている。1階にはお店が並んでいる。
私が住んでいたところは、その条件をいくつか満たす程度だったが、十二分に素敵だった。
都市に、中心部に住むなら、「片道一車線程度で、並木によって道のすべてが木陰になり、道は素敵なアパートに囲まれている。1階にはお店が並んでいる。」風景がいいと、昔から思っていたわけではない。
昔、ストリートビュー散歩で見つけたパリの通り。この雰囲気がいいなと思って覚えていたが、上海のフランス租界もたしかにこんな雰囲気がある。
どちらもただ「なにか雰囲気がいい」と思っていたが、その理由は並木の作る木陰とアパルトマンにあると最近気づいた。
これこそが都会の暮らし。パリに多いが、NYやロンドン、アムステルダムといった他の都市に必ずしも多くあるわけではない。
チェコのプラハは建物の中庭に並木があるタイプだし、他の各都市も商業地は東京に比べておそろしく少なく、小さい。
また、都市開発が進むと道が広くなり、道を木陰で覆うことができない。
パリの並木はマロニエで、上海はプラタナスだが、プラタナスの場合はほんとに木陰が大きい。
空も夕陽も見えない。
日本人が大切とする日照もない。
極端にいえば森の中のようだ。
森の中といえば、ある家を見つけた。
一軒家を探して、南向きか、日当たりはどうかという条件を家族で大事にして探してるときに、娘の保育園の隣にある大きな木造一軒家がふと気になった。そこはある仕事で大成功を収めた人の事務所なのだが、黒い北欧風の家で、まわりは大きな木が囲んでいる。
だから、中は暗い。
南側に窓はほとんどない。
東京なのに、そこだけ森の中の別荘のようだ。
新しい家は南向きだが、1階なので今の4階の家ほど光は入ってこないだろう。
でも、あの木造の黒い家の発想からすると、陽が入ってこないのは、さして問題ではないと思うようになった。
むしろ、涼しくていいじゃないかと。(実際は南向き角地なので暑いと思う)
2階の窓は西向きだから西陽は入ってくるが、前に住んでいた都心のあの家に比べたら、たいした条件ではない。
細長いマンションの5階。リビングにある窓は西向きで、週末の夕方には部屋の中がオレンジに染まった。
家に居ながらにしての西陽体験だ。
日照については、いろいろ「欲しい条件」はあるが、西陽も木陰も南向きもと、贅沢な条件ばかり並べても仕方がない。
最終的には、窓のない箱ではないのだから、陽がたっぷり入ってきてもこなくても、木陰の中の家でも、なんでもいい。
自転車で少し走れば、夕陽の見える大きな公園がまわりにはたくさんある。
紅の染まったこの俺だけの、マンハッタンヘンジを見つけることができるはず。
June 15, 2018
【7/5更新】ぼくたちは習慣で、できている。 レビューまとめ 佐々木典士
「ぼくたちは習慣で、できている。」見本誌を事前にお渡しする、レビューキャンペーンを行ったこともあって発売直後からたくさんの方にご感想を頂いています。
レビューをまとめてご紹介。(順不同。追いきれなくなってきましたごめんなさい。新しいものはリンクのみで。他キャンペーンに応募された方も、レビューは強制では全然ありませんので書きたいと思ってくださったらでどうぞ)
そう、本の中ではあまり触れられませんでしたが「本を読む習慣」についても考えていました。今は大学生の半分が読書時間がゼロという調査があったりします。「これおもしろい!」という読書体験があれば(報酬)、読書はしないほうが苦しくなると思うんですよね。漫画化という発想はありませんでしたが、おもしろいかも。読書の習慣がない方でも毎日数ページずつでも進めていってほしいなと思います。ファンタジーブログにお邪魔できて嬉しいです。
ぼく習をハワイにまで持っていってくださり、嬉しい限り。阪口さんも、習慣の本をたくさん読まれてたんですね。習慣についてはこれ1冊で! を意識したので嬉しいです。あとおすすめなのは『習慣の力 The Power of Habit 』で紹介されている企業やスポーツチームで活かされた習慣化の実例などですね。
断糖をはじめられたミキコさん。肌が綺麗になり、アトピーのかゆみのおさまりを実感されているそうです。Twitterはぼくもたびたびやめることを検討するほどなので、対策をとってうまく付き合っていく必要があると感じます。夜だけでもスマホの電源を落とすのはいいですね。ぼくもスマホの電源を落としたり、よく戸棚にしまいます笑。
なつみさんも砂糖断ちを始められるよう。「自分が意志が弱い」というのは本当によく出てくる「思考の習慣」だと思っています。何かを達成できたり、断つことができれば次の習慣を身につけるのは簡単になります。小さなことから、自己効力感を増していくことが大事だなと思っています。
姫姉様は息をするように書くことが習慣になっているんでしょうね。日記を始めて読み返されたそうですが、日記はやはり読み返した時のおもしろさが格別だと思っています。日記は自分がいちばん楽しめる本みたいなもんだと思うんですよね。いちばん引っかかったという恋愛の話は、基本的に読者サービスのようなつもりで入れていて、削ろうかと思っていた箇所なのですが残してよかったです笑。恋愛に対してドライ(現実的)で、深い関係を築けないタイプ、というのは確実にいる層だと思うのでちょっと考えてみる価値のあるテーマかもと思いました。
習慣に必要なのは「報酬」。ダイエットが難しいのは、目の前にある美味しいもの(報酬)と将来にある、健康的な身体や魅力的なスタイル(報酬)が矛盾するから。習慣のすべてはこの矛盾を理解することから始まるんですよね。モノを減らすのが難しいのも、すっきりした部屋での落ち着きや、家事が簡単になること(報酬)が実際に得られてみないとわかりづらいからなのだと思いますね。
「ぼくモノ」を読んでアイタタタ、と思われた方多いと思うのですが「ぼく習」読んで同じような感想を持たれた方はすでになにかしらの改善の入り口に立たれていると思うんですよね。「これでいい!」と思えている人は痛くもなんともないはずなので。「我慢」と「努力」の違いを明らかにすることは、ぼく習のなかでも大きな目的のひとつでした。これは押し付けられた「我慢」だと思えばスタコラ逃げればいいと思うし、必要な「努力」だと思えば何かしら工夫して取り組んでみることが大事かなと思っています。
いろんな人の習慣について質問してると「まぁ、歯磨きみたいなもんだよね」と言う方が多かったのです。本には入れ込めなかったので、またブログにも書こうと思っているのですが、歯磨きが習慣化されたのは、歴史的に結構最近の話なんですよね。本で宣言したとおり、先日歯医者に行ったのですが普通に磨いているとまだ磨き残しが結構ありました。入念に磨いてから行くと、歯医者でも褒められましたが笑、日常でももっとしっかりせんとなと思いました。
「寝る前をつまらなくする」を実践して頂いて、夜更かしが早速修正されたと。「ぼくモノ」で嬉しい感想は、○○手放せたというものでしたが、「ぼく習」で嬉しい感想は○○やめられた、とか○○身につけられた、というものだと思います。寝る前のゼンタングル、とってもいいですね。
ぼく習は、1章の意志力についてと、2章の意識についての話が少し込み入っているのですが、こうして図解しながら丁寧に読んで頂けると嬉しかったですね。。。すでに読まれた方の整理のためとしてもお役立ちのレビューなんじゃないでしょうか。
構想2年半、執筆は約1年かかっていても読むのは数時間で終わる。それは自分でも不思議な感じがしていました。でも映画にしろなんにしろ、たいていのコンテンツはそういうものなんですよね。「この本のよいところは、習慣を身につける方法やメリットはたくさん書かれているけれど、どんな習慣を身につけるべきかを指定していないところだと思う」。こちらもぼくが大事にしていたことなので嬉しいです。
「習慣に関する本・格言・データなどを集結させ、佐々木さん自ら実践した経験を詳細に重ねてとても理解しやすく習慣を自身でコントロールする方法を紹介した本」 自分が実践+理論やデータでの裏打ち、という試みはかなり意識していました。どちらか一方だけでも、説得力に欠ける気がするんですよね。
4章「ぼくたちは習慣で、できている。」は書きながら自分の背中を押していたのだと思います。なので、自分でも今後読み返せばおっしゃるように背中を押してくれるのではないかと期待しています。
「笑顔も習慣、優しいことも習慣、怒らないことも、意地悪しないことも、誰かのためにって思うことも、全部習慣になっているのじゃないかな」 この本のタイトルは、こういう意味合いを込めようと思い決めました。
朝のウォーキングや、砂糖断ちをされている方のご感想。砂糖断ちをして3か月経つと、ほぼ断っていることも意識しなくなる。というのはぼくの実感と同じです。こうなるとストイックでもなんでもなくなるんですよね。
初の本のレビューに書いて頂いて光栄に思います。「ぼくモノ」以降、慣れや飽きについてはずっと念頭にありまして、習慣を継続することに関してもその問題は付きまといます。自分にとって習慣が新鮮なものであり続けるような工夫が必要ですね。
50のSTEPの中で「毎日やる方が簡単」ということについて注目して頂いてます。これはぼくはいくつかある、習慣の奥義のひとつだと思っています。排水ポケットのゴミも毎日捨てていると、綺麗になってやることが苦ではなくなると思います。南雲吉則さんは、キッチンの排水口とシンクを毎日洗うので、食器と同じスポンジにしているそうですよ。ぼくも毎日洗えば、シンクは「ステンレスでできた食器」になると思います。
全体を通してレビュー頂いてます。ジョン・ドライデンという人は「はじめは人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる」と言ったのですが、仕組みも習慣も同じようなものだと思いますね。ブログを書くこともそうですが、人から見れば苦労や努力に見えるけど、本人はただ好きだから続けられている時、その人には「センス」がありいつか「才能」が宿るのだと思います。
やめたい習慣を洗い出すために効果的なのは、それを「自分の子どもに習慣にしてほしいかどうか」という問いかけ。これは本当になかなか強力だと思います。架空の子ども(たとえば幼い頃の自分)を想像するだけでも充分に効果があると思います。
意識と無意識について、ご紹介されている前野隆司さんのご本なども参考文献として読みたかったのですが時間切れでした。普段ぼくたちが自分だと思っている「意識」というのは、自分がそれしか実感できないのでどうしても主役に思いがちなんですが、どうやらそうではないようだ……。というのがこのあたりの話題の認識だと思います。
懐かしいエピソードとともにご紹介。確かに、高野山でのビールが最後のお酒だったかも? 村上春樹さんは「1Q84」を書き終わった後のインタビューで、体を鍛えることしか興味がない、と言っていました。書くことは何より体力勝負だからですね。年をとってもブログを書き続けられるよう、健康にも多少は気をつけてくださいね。
こだわって選んだ紙や装丁をこんな風に楽しんでもらえると嬉しいです。参考文献を先に読むという発想はぼくにもなかったです。何かで見たのですが「あとがき」から読む方は、かなり多いらしいです。なので書くときも多少意識して、内容読んでなくてもわけわからなくなりすぎないように、ネタバレにもなりすぎないように書いています。
ぼくも掃除機をコードがついているものから、充電式のコードレスに変えた時、一気に掃除が習慣化されました。習慣に必要な「ハードルを下げる」ことがコードがなくなることによって実現されたんですよね。片づけ本も、習慣本も世の中にはたくさんあるので、まとめて1冊にしたい! というミニマリズムは前作と通底しています。
本読んで頂いて、早起きが習慣化されはじめているという嬉しいご感想。いろんな作家さんを調べると、朝起きたらすぐに書いている人が多いんですよね。ブログも同じで朝の時間は本当に集中力がある時間帯だと感じています。ワールドカップもネットで見られるし、本当にテレビという箱自体を手放して、テレビを見ることのハードルを最大限にあげることは効果的だと思います。
Twitterでのご感想も
https://twitter.com/3o2u7/status/1010...
新幹線で楽しみにしてた佐々木さん(@minimalandism)の『ぼくたちは習慣でできている』(#ぼく習)を読んでいたらなんと羽生結弦さんのお名前が。この本とっても興味深いですよ。習慣についてかなり掘り下げて深めている。 pic.twitter.com/3iTjRmrCir
— いさと (@isatooo1310) June 24, 2018
『ぼくたちは習慣で、できている。』(佐々木 典士 著) 読んだ!育児中で自分の時間がままならない日々だけど、ごくごく小さい習慣ならすぐに作っていけるかもとおもった https://t.co/CjuKRjziJF pic.twitter.com/yLbKgCtcSz
— はせ おやさい(GORGE.IN) (@hase0831) June 24, 2018
佐々木典士さんの「ぼくたちは習慣で、できている。」読み終わった!
前作に続き大いに刺激を与えられる内容でした。
素敵な作品を本当にありがとうございます。今後も指標にしていきます。@minimalandism
— ◍•㉦•◍ (@yuri_apiece) June 24, 2018
https://twitter.com/sskpen/status/101...
ぼくたちは習慣でできている。
渋谷の公園通りの本屋で見つけて読んでみた。自分に必要なことだらけだった。
小説は夜のピクニックを読み始めました。
漫画はスラムダンク三巻目。
— K10日目 (@kj_h1127) June 25, 2018
ぼく習、読み終わりました!
シンプルに、習慣の大切さ見に染みました!ひとつずつ着実に、いいことを身につけて、連鎖をおこしていこうそんな今は、腹筋10回3日目です。#ぼく習 pic.twitter.com/NMyJwyYAhN
— samin
︎ (@lim_0777) June 26, 2018
目の前の報酬を乗り越えられた。
明日の朝クリアな頭で起きたいから#ぼく習 pic.twitter.com/d8EhACYt6S
— わらふく (@TKv7CJ1cM89OXVE) June 26, 2018
『ぼくたちは習慣で、できている。』佐々木典士
平素からスーパーサイヤ人になれる方法が書かれた一冊。髪を金色に染めずに目指す。今日、今から始める。ブログに感想を書きました。https://t.co/xhwr2EjXiE pic.twitter.com/2sAak0rbsS
— だいすけ (@dyesukee) June 26, 2018
https://twitter.com/sskpen/status/101...
「ぼくたちは習慣で、できている。」読み終わりました!
習慣化することで大事なことは
まずは始めること
筋トレ以外にも習慣を増やしたいと思いました
まずは日記はじめよう#ぼく習
— カフェニスト@ミニマリストブロガー (@cafenist_blog) June 27, 2018
書評ブログ、更新しました!
タイトル「ぼくたちは習慣で、できている。」
この本は習慣の教科書だ。この本だけで習慣の基本が身につく。
私がミニマリストになるきっかけとなった佐々木さんの本です。
素晴らしい本でした。https://t.co/1vA2nRd0kL#読書 #書評 #読書好きと繋がりたい #ぼく習
— ひろ@書評ブロガー (@Illahhi) June 27, 2018
佐々木さん(@minimalandism )のぼく習読了した。
よし、毎朝
「腕立て、スクワット、腹筋ローラーを順番に、1回やる」
ことを習慣にします!
週3とかじゃかく、毎日やる
布団をたたんで、畳を見たら筋トレ というトリガーを設定
発信して「人の目」を作る
よし、習慣に出来そうだ!!
— じくあし@エンジニアブロガー (@jikuasi) June 28, 2018
母に 佐々木さん(@minimalandism)の『ぼくたち習慣で、できている。』をKindleで買ってもらって読んでます!!
本を読まない方でしたが、スマホ見る癖を生かしてKindleで本を読むことにしたら見事に1ヶ月で3冊のペースで本を読むようになりました。
習慣を身につけるってこう言う事かと納得しました
— こまき@コシウォンミニマリスト (@yuukorea_asu) June 28, 2018
https://twitter.com/tinkerbell_1/stat...
右手首が完治してないから追い込めないと思ったけどぼくたちは習慣で、できている。を最近読んで小さければ小さいほど続けやすいってことに従ってるから追い込む必要もないし今日も筋トレ出来たから自己肯定感を感じてる。
— ろーるけーし (@keishi7773) June 28, 2018
ぼくたちは習慣で、できている。 https://t.co/wK8wDVJt9G #Amazon
これは密度が濃くてかなりいい本だった。
— ドグマ@ドβ非モテ→モテへ (@YPxHRHqE2ibPCbR) June 29, 2018
iPhoneだけど、ほとんど電話しないのでついにドックから外した。 逆に習慣アプリMomentum を入れてみた。だいたいのアプリってうっかり開いてしまうけど、このアプリは何回確認してもいいのかもしれない。 #ぼく習 pic.twitter.com/5hcLk28WNm
— toru izumida (@toruizumida) June 29, 2018
「ぼくたちは習慣で、できている」読了。
できることからコツコツと。
はじめの一歩が大事だよね。
まずは、ずっとやって無かったヒップアップ体操を一回から始めます! pic.twitter.com/DDgm2YfAyJ
— サルミsarumi (@salmiakkitabete) June 27, 2018
「ぼくたちは習慣で、できている」読了。自己啓発本にありがちな、その気にさせる煽りみたいのが一切無かっただけでもすごく良かったし、当然そんなもの必要ないくらい強い内容だった。お小遣い枠を超えて奥さんに嘆願してでも買ってよかった
— dechi (植地)テキスト (@dechi_text) June 27, 2018
ぼくたちは習慣で、できている。
↓が1つでもピンときたら必読。
︎なぜ新年の誓いは失敗する?
︎意志力は使えば減る?
︎環境を変えると意志力も変わる
︎習慣=殆ど考えずにする行動
︎ルーティンが心を調律する
︎習慣にも我慢の段階がある#ishicobookhttps://t.co/99jQO1UtHj
— イシコ (@ishico86) June 27, 2018
「ぼくたちは習慣でできている」読んでる。自己啓発系の本はこれ一冊あればいいっていうくらいの良書。私、読んだ本はすぐ売っちゃうんだけどこれは手元に置いておこうと思う。
— ニャー (@nyanyanya_555) June 30, 2018
あと少し、、。
手元に残す本となりそうです。#ぼく習 pic.twitter.com/iRAB38x8Pp
— 谷川諭コーチ@セッション承ります
(@3104tanikawa) June 30, 2018
お酒は外食なら飲んでいい。
糖質は少なければとっていい。
というルールでやっていたけど、
『完全に断つ方が簡単』と。
目から鱗だった。
そしていつも完成を目指してしたけど
『誰しもそこそこ幸せで、そこそこに不幸』 という文を見て素敵な言葉だと思った。 #ぼく習 pic.twitter.com/KJzAl7MDVb
— 岩崎良美 (@443iwasaki) July 1, 2018
ぼくたちは習慣でできている、読み終わった!前回とはまた違ったテイストの本なので2周目必須な感じ。 それはともかく、本に関わる仕事してる人に質問ですが6月上旬発売の本なのに奥付の日付が5月28日って色々大丈夫なんでしょうか…??
— 箱根ヶ崎P.N.3@食べるの大好き (@pn3pn3) July 1, 2018
#ぼく習 読み終わりました。久しぶりにいい本に出会った!第二外国語を勉強し始めたいので、とにかくハードルを下げて続けることから始めます。
— アマリリス (@yyy94655550) July 1, 2018
2018年7月1日
・いつものタリーズで、新作のエスプレッソシェイクをオーダー
・板倉さんに紹介してもらった「ちっちゃいおっさん」を読破
・ジャケ買いした「ぼくたちは習慣で、できている。」が良著だった。#一日一個新しいこと
— 内山拓哉 (@utitaku) July 1, 2018
習慣って
ぼく習 読み終え反省してたら与沢さんも習慣…
禁酒禁煙だなぁ https://t.co/nEr5naqj8t
— ku20918 (@ku20918_kuniri) July 1, 2018
紙にこだわって作っているという情報を得てしまっているからなのかもしれないけど。
ページをめくるのが気持ちいい#ぼく習 pic.twitter.com/sw97H2R5Yh
— イヨマサカズキ (@Rebirth_iyomasa) July 2, 2018
佐々木典士『ぼくたちは習慣で、できている。』ちょう良かった!執拗に執拗をかさねた第3章(習慣化するステップ50!)も素晴らしい習慣にまつわる集大成だけれど、何より第4章が素晴らしい。成功とは何か、成長とは何か、幸せとは何か。
— 阪田健太郎 (@angeltalktech) July 2, 2018
「ぼくたちは習慣でできている」
何回も読もう。いい習慣のハードル下げて、辞めたい習慣のハードル上げよう。
— tommii_june25th2018 (@tommyjune25th18) July 2, 2018
習慣って最強だな。そう思いました。人生とは、自分の意志や根性で促さなければ・・・。そんな固定概念を心地よく打ち砕いてくれました。習慣化する様々な方法がユニークで、笑いながら読めました。佐々木さんに憧れてミニマムな生活を始めていますが、奥の深い世界をこれからも追及していきたいです https://t.co/9tM85vCFwh
— そーげん (宗玄カズヒロ) (@sougen0820) June 16, 2018
佐々木さんの言葉には、人に寄り添うあたたかさと、己れで引き受ける力強さ、潔さがあると思う。だから読んでいてとても心地好い。朗読もしやすい。てことは、オーディオブック向き?。今2章の100ページ。 #ぼくたちは習慣でできている。
— CottonCoat(余白) (@michiyo_CottonC) June 13, 2018
「めんどくさい」と思うのはその手順を思考しているからで、意識が働いている証拠だ。#佐々木典士
なるほど、納得です。
ほとんど考えずにできる行動が、習慣。
— Dai Kamei (@kamedai4645) June 17, 2018
まだ読了したのは半分程だが、
ぼくモノの作者さんの新刊、「ぼくたちは習慣で、できている」
にて、続ける習慣はハードルを低くすることについて書かれていて、成る程!と思い、今日からとりあえず1kmは走ることにした。結果2km走った。#ぼく習
— ru (@ru_3_r5_) June 17, 2018
「ぼくたちは習慣で、できている。」を読み、さっそく朝起きるハードルを下げる仕組みを作った。
まずは、アマゾンエコーでアラームの後に「布団を取ってリマインダーを見ながら朝の準備をしましょう」と語りかけてもらうようにした。
— 伊藤作のデジタルネイチャー (@BurtToranpu66) June 18, 2018
「ぼくたちは習慣で、できている。」読了。
ちょうど時間の使い方、運動、お酒など自分との向き合い方を考えているタイミングで良い本に出会えた。
実践してナンボ!#ぼく習
— カクショウ (@scholesy415) June 18, 2018
「僕たちは習慣で、できている」読んだ。
最近うっすらと考えていたことを多数の引用を元補強してくれて非常にためになった。おすすめ。やはり引用が多くデータや実験に裏付けられている本は面白いと思う。特に「大人の時間割」が良かった。 #ぼく習 https://t.co/yqNFLLwp6e
— Sukesan1984 (@sukesan1984) June 18, 2018
「ぼくたちは習慣で、できている。」を読み、さっそく夜は楽しみを作らない事にした。
帰宅したら、スマホは見ない、ふれない、近くにおかない。
おかげさまで爽やかな朝を迎えた。
— 伊藤作のデジタルネイチャー (@BurtToranpu66) June 18, 2018
https://twitter.com/nyansu_nyan/statu...
この本を読んでから、モノごとに取り組む時に「これは習慣にするべきか?しないべきか?」と習慣軸にて考えている。
習慣という聞き慣れた言葉を、過去の偉人たちの言葉や、性質、自身の体験を織りまぜることで、腹に落としやすい仕上がりとなってます。
自分の何か変えたい方は、ぜひとも一読を。 https://t.co/u3loHWmZ7g
— 熊谷 賢輔 (@kumaken816) June 18, 2018
https://twitter.com/minikyon222/statu...
まだ途中までしか読んでないのに、ああこの人は習慣ということのみならず、この三年間で考えたことの全てをこの本に注ぎ込むつもりなんだ、ということが分かる。決して類書を出そうとは思ってない。
「この世の全てをそこに置いてきた」みたいな気迫を感じます。
— たまき/0901打首×筋少 (@fmk41850964) June 15, 2018
佐々木典士 著「ぼくたちは習慣で、できている。」
一足先に読了したけど、今年読んだ中で一番よかった。
15Pに佐々木さんの一日の時間割が載ってて、これがめちゃくちゃ参考になる。俺も早起きすることにしたよ。という小学生並の感想を添えて推奨します。たぶん今日発売。https://t.co/vVzG0VWp3d
— ヤマザキOKコンピュータ (@0kcpu) June 14, 2018
https://twitter.com/kobayashi_ryoko/s...
「ぼく習」読了。
前作「ぼくモノ」同様に、物事を順序立てて説明しながら論理を展開して書かれているので読みやすいです。
新たな習慣を取り入れたい人、悪習慣を止めたい人にはもちろんですが、これから独立やフリーランスで生きていくことを考えている人にも是非読んでほしい本だと思います。
— Wataru Shimosato / ロン毛 (@watarubob) June 15, 2018
「ぼく習」を読了。半年毎にこの本を読み返す習慣を身につけたくなる一冊です。坊主としてはお酒を断つ(減らす)為に、まずお酒を飲まない人、もしくはお酒は飲めないがデートは出来る、合法ギリギリの18歳〜21歳の方に恋をして、玉砕を繰り返してみようと思った所存でございます。 pic.twitter.com/BV2EOUztV3
— Rという男/坊主 (@themancalledr) June 15, 2018
本日発売、佐々木典士さんの新著「ぼく習」。@minimalandism
“目標はバカバカしいほど小さくする”
確かに、僕が筋トレを始められたのも「週に2回、腕立てを1回する」と決めたからだった。1回やれば10回20回と連鎖するんだよね。
内容も科学的な証拠たくさんで腑に落ちた。https://t.co/igBGc12wCq pic.twitter.com/0vln2Vh1Ml
— ミニマリストしぶ (@SIBU__) June 14, 2018
ぼくたちは習慣で、できている。
買いました。間違いなく今年一番の良書 pic.twitter.com/HwUTGfhVyI
— wan仏道修行中 (@wan54504642) June 15, 2018
佐々木さんの #ぼく習 を興味深く読み進める。これ、面白い。習慣本の金字塔かも知れない。佐々木さんの普段の1日の過ごし方と、とあるウェブページに載っていた刑務所の時間割を参考にして、自分の生活改善に活かす。
— YAMAMOTO, atsushi (@BGY_Osaka) June 16, 2018
人によって引っかるポイントがいろいろ違う本を書きたいと思っていたので、みなさんの引用箇所がバラバラで、嬉しく思いました。
そして多くの方に前作を読んで頂いてます。前作がおもしろいと思ってくれたからこそ、レビューキャンペーンに申し込んだり、(原稿がまだできていないのに笑)予約して買ってくれたりしたわけで。本当に「信用買い」して頂いてるんだなと思っていました。
こういった信用を失わないように、次回作も力を込めて、そして今作ほど間が空かないように笑、取り組みたいと改めて身が引き締まりました。みなさま、ご紹介本当にありがとうございます。
【随時更新】ぼくたちは習慣で、できている。 レビューまとめ 佐々木典士
「ぼくたちは習慣で、できている。」見本誌を事前にお渡しする、レビューキャンペーンを行ったこともあって発売直後からたくさんの方にご感想を頂いています。
レビューをまとめてご紹介。(順不同。途中で追いきれなくなるかもしれませんが、しばらくは更新したいと思います。他キャンペーンに応募された方も、レビューは強制では全然ありませんので)
「寝る前をつまらなくする」を実践して頂いて、夜更かしが早速修正されたと。「ぼくモノ」で嬉しい感想は、○○手放せたというものでしたが、「ぼく習」で嬉しい感想は○○やめられた、とか○○身につけられた、というものだと思います。寝る前のゼンタングル、とってもいいですね。
ぼく習は、1章の意志力についてと、2章の意識についての話が少し込み入っているのですが、こうして図解しながら丁寧に読んで頂けると嬉しかったですね。。。すでに読まれた方の整理のためとしてもお役立ちのレビューなんじゃないでしょうか。
構想2年半、執筆は約1年かかっていても読むのは数時間で終わる。それは自分でも不思議な感じがしていました。でも映画にしろなんにしろ、たいていのコンテンツはそういうものなんですよね。「この本のよいところは、習慣を身につける方法やメリットはたくさん書かれているけれど、どんな習慣を身につけるべきかを指定していないところだと思う」。こちらもぼくが大事にしていたことなので嬉しいです。
「習慣に関する本・格言・データなどを集結させ、佐々木さん自ら実践した経験を詳細に重ねてとても理解しやすく習慣を自身でコントロールする方法を紹介した本」 自分が実践+理論やデータでの裏打ち、という試みはかなり意識していました。どちらか一方だけでも、説得力に欠ける気がするんですよね。
4章「ぼくたちは習慣で、できている。」は書きながら自分の背中を押していたのだと思います。なので、自分でも今後読み返せばおっしゃるように背中を押してくれるのではないかと期待しています。
「笑顔も習慣、優しいことも習慣、怒らないことも、意地悪しないことも、誰かのためにって思うことも、全部習慣になっているのじゃないかな」 この本のタイトルは、こういう意味合いを込めようと思い決めました。
朝のウォーキングや、砂糖断ちをされている方のご感想。砂糖断ちをして3か月経つと、ほぼ断っていることも意識しなくなる。というのはぼくの実感と同じです。こうなるとストイックでもなんでもなくなるんですよね。
初の本のレビューに書いて頂いて光栄に思います。「ぼくモノ」以降、慣れや飽きについてはずっと念頭にありまして、習慣を継続することに関してもその問題は付きまといます。自分にとって習慣が新鮮なものであり続けるような工夫が必要ですね。
50のSTEPの中で「毎日やる方が簡単」ということについて注目して頂いてます。これはぼくはいくつかある、習慣の奥義のひとつだと思っています。排水ポケットのゴミも毎日捨てていると、綺麗になってやることが苦ではなくなると思います。南雲吉則さんは、キッチンの排水口とシンクを毎日洗うので、食器と同じスポンジにしているそうですよ。ぼくも毎日洗えば、シンクは「ステンレスでできた食器」になると思います。
全体を通してレビュー頂いてます。ジョン・ドライデンという人は「はじめは人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる」と言ったのですが、仕組みも習慣も同じようなものだと思いますね。ブログを書くこともそうですが、人から見れば苦労や努力に見えるけど、本人はただ好きだから続けられている時、その人には「センス」がありいつか「才能」が宿るのだと思います。
やめたい習慣を洗い出すために効果的なのは、それを「自分の子どもに習慣にしてほしいかどうか」という問いかけ。これは本当になかなか強力だと思います。架空の子ども(たとえば幼い頃の自分)を想像するだけでも充分に効果があると思います。
意識と無意識について、ご紹介されている前野隆司さんのご本なども参考文献として読みたかったのですが時間切れでした。普段ぼくたちが自分だと思っている「意識」というのは、自分がそれしか実感できないのでどうしても主役に思いがちなんですが、どうやらそうではないようだ……。というのがこのあたりの話題の認識だと思います。
懐かしいエピソードとともにご紹介。確かに、高野山でのビールが最後のお酒だったかも? 村上春樹さんは「1Q84」を書き終わった後のインタビューで、体を鍛えることしか興味がない、と言っていました。書くことは何より体力勝負だからですね。年をとってもブログを書き続けられるよう、健康にも多少は気をつけてくださいね。
こだわって選んだ紙や装丁をこんな風に楽しんでもらえると嬉しいです。参考文献を先に読むという発想はぼくにもなかったです。何かで見たのですが「あとがき」から読む方は、かなり多いらしいです。なので書くときも多少意識して、内容読んでなくてもわけわからなくなりすぎないように、ネタバレにもなりすぎないように書いています。
ぼくも掃除機をコードがついているものから、充電式のコードレスに変えた時、一気に掃除が習慣化されました。習慣に必要な「ハードルを下げる」ことがコードがなくなることによって実現されたんですよね。片づけ本も、習慣本も世の中にはたくさんあるので、まとめて1冊にしたい! というミニマリズムは前作と通底しています。
本読んで頂いて、早起きが習慣化されはじめているという嬉しいご感想。いろんな作家さんを調べると、朝起きたらすぐに書いている人が多いんですよね。ブログも同じで朝の時間は本当に集中力がある時間帯だと感じています。ワールドカップもネットで見られるし、本当にテレビという箱自体を手放して、テレビを見ることのハードルを最大限にあげることは効果的だと思います。
Twitterでのご感想も
まだ途中までしか読んでないのに、ああこの人は習慣ということのみならず、この三年間で考えたことの全てをこの本に注ぎ込むつもりなんだ、ということが分かる。決して類書を出そうとは思ってない。
「この世の全てをそこに置いてきた」みたいな気迫を感じます。
— たまき/0901打首×筋少 (@fmk41850964) June 15, 2018
佐々木典士 著「ぼくたちは習慣で、できている。」
一足先に読了したけど、今年読んだ中で一番よかった。
15Pに佐々木さんの一日の時間割が載ってて、これがめちゃくちゃ参考になる。俺も早起きすることにしたよ。という小学生並の感想を添えて推奨します。たぶん今日発売。https://t.co/vVzG0VWp3d
— ヤマザキOKコンピュータ (@0kcpu) June 14, 2018
https://twitter.com/kobayashi_ryoko/s...
「ぼく習」読了。
前作「ぼくモノ」同様に、物事を順序立てて説明しながら論理を展開して書かれているので読みやすいです。
新たな習慣を取り入れたい人、悪習慣を止めたい人にはもちろんですが、これから独立やフリーランスで生きていくことを考えている人にも是非読んでほしい本だと思います。
— Wataru Shimosato / ロン毛 (@watarubob) June 15, 2018
「ぼく習」を読了。半年毎にこの本を読み返す習慣を身につけたくなる一冊です。坊主としてはお酒を断つ(減らす)為に、まずお酒を飲まない人、もしくはお酒は飲めないがデートは出来る、合法ギリギリの18歳〜21歳の方に恋をして、玉砕を繰り返してみようと思った所存でございます。 pic.twitter.com/BV2EOUztV3
— Rという男/坊主 (@themancalledr) June 15, 2018
本日発売、佐々木典士さんの新著「ぼく習」。@minimalandism
“目標はバカバカしいほど小さくする”
確かに、僕が筋トレを始められたのも「週に2回、腕立てを1回する」と決めたからだった。1回やれば10回20回と連鎖するんだよね。
内容も科学的な証拠たくさんで腑に落ちた。https://t.co/igBGc12wCq pic.twitter.com/0vln2Vh1Ml
— ミニマリストしぶ (@SIBU__) June 14, 2018
ぼくたちは習慣で、できている。
買いました。間違いなく今年一番の良書 pic.twitter.com/HwUTGfhVyI
— wan仏道修行中 (@wan54504642) June 15, 2018
佐々木さんの #ぼく習 を興味深く読み進める。これ、面白い。習慣本の金字塔かも知れない。佐々木さんの普段の1日の過ごし方と、とあるウェブページに載っていた刑務所の時間割を参考にして、自分の生活改善に活かす。
— YAMAMOTO, atsushi (@BGY_Osaka) June 16, 2018
人によって引っかるポイントがいろいろ違う本を書きたいと思っていたので、みなさんの引用箇所がバラバラで、嬉しく思いました。
そして多くの方に前作を読んで頂いてます。前作がおもしろいと思ってくれたからこそ、レビューキャンペーンに申し込んだり、(原稿がまだできていないのに笑)予約して買ってくれたりしたわけで。本当に「信用買い」して頂いてるんだなと思っていました。こういった信用を失わないように、次回作も力を込めて、そして今作ほど間が空かないように笑、取り組みたいと改めて身が引き締まりました。みなさま、ご紹介本当にありがとうございます。
June 13, 2018
『ぼくたちは習慣で、できている。』が本日発売。 詳しい内容をご紹介!! 佐々木典士
本日は、「ぼくたちは習慣で、できている。[image error]」の発売日です。
電子書籍も同時発売で、本日よりダウンロードできます。
紙の初版部数はなんと3万部!!
なので今回は書店でもお手に取りやすいと思います。
どこよりも詳しい内容紹介をしておこうと思います。
今回の本は4章立てです。
1章 意志力は、生まれつき決まってる?
良い習慣とは簡単に言えば、目の前にある気持ちのいいこと(美味しい食べ物、深酒、夜更かし、ムダ遣い、だらだらスマホ)に誘惑されずに、将来にある気持ちのいいこと(健康的な肉体、自己成長、規則正しい生活、達成感)のために行動するということです。
早起きしよう、ダイエットしよう、定期的に運動しよう、日記をつけよう、部屋を片づけよう。多くの人がそんな好ましい習慣を、新年の目標を立てます。しかし、ほとんどの目標は達成されません(2014年にアメリカで行われた調査では「新年の目標」の達成率は8%でした)。だから毎年決まった時期になると、雑誌は同じような特集で賑わいます。
なぜ習慣を身につけるのが難しいのか、それを人間に備わった『双曲割引(そうきょくわりびき)』という本能とも呼べる性質でまずは説明します。双極割引というのはごく簡単に言えば、人間は目の前にある気持ちのいいことにどうしても打ち勝てず誘惑されてしまうということです。
しかし、なぜかその本能に抗え、自分を律することのできる「意志の強い」人たちもいます。そして、自分が決めたことができない理由を人は「私は意志が弱いから」と表現したりします。
弱い強い、で一般的に表現される意志力が、どのように働き本当は一体どんなものなのかを考えるのが1章です。
それを解く手がかりであり、この本全体の中心的なテーマともなるのが、心理学者のウォルター・ミシェルが行った『マシュマロ・テスト』です。子どもたちに大好きなお菓子を我慢させたこの実験では、4~5歳の頃意志力が「強かった」子どもたちのほとんどは、成人後も意志力を発揮し、成績や健康状態、人望に至るまであらゆる点が優れていました。
それでは「意志力」というのは生まれつき決まってしまっているのでしょうか?
習慣が身につけられなかったとしても、それは生まれつきのものだから仕方がないのでしょうか?
もしそうだとしたら、この本は1章で終わりです(笑)。意志力の実験として著名な心理学者のバウマイスターの「ラディッシュ・テスト」の正否についても検討しながら、意志力の謎を解いていきます。
2章 習慣とは何か?
ぼくたちが夜寝ると失い、朝起きると戻ってくるものが「意識」です。全身麻酔をかけられると失うものが「意識」です。
2章で考えるのはこの「意識」の問題です。ぼくは習慣とは「あまり考えずにする行動」、「ほとんど意識を使わずに取る行動」のことだと考えているからです。
ぼくたちは毎日の歯みがきをする時に、どれぐらいの量の歯磨き粉を歯ブラシに載せようかとか、今日はどの歯から磨こうなどど、意識でいちいち決定していません。
ではその意識はどんなときに呼び出されるものなのか? そしてある行動がどうやったら、意識を使わずにできるようになっていくのか、習慣となっていくのかを検討します。
ぼくたちが普段「自分」だと考えているのは意識なのですが、どうやらその「意識」はぼくたちの行動を決定しているような完璧なリーダーとは言えないようなのです。
そして習慣を構成している3つの要素「報酬」「トリガー」「ルーチン」を説明していきます。
ぼくはお酒や甘い物を断っていたり、毎日運動しているので「ストイック」だと言われることがあります。しかし、それは全然違います。習慣に必要なのは、「気持ちいいこと」=「報酬」だからです。
運動を例にあげて、運動習慣のある人が受け取っている「報酬」について説明します。苦しいだけに見える誰かの習慣を見て「ストイック」だと思う時、それは単に自分からその人が受け取っている報酬が何なのか想像しづらいだけなのです。
3章 習慣を身につけるための50のステップ
3章は、実際に習慣を身につけるためのステップを50に分けて段階的に説明しています。
どんな怠惰な人であれ、ともかく人の24時間は習慣で埋め尽くされています。
たとえば
「アラームが鳴ったらスヌーズボタンを押す」という習慣。
「やるべきことを明日に先延ばしにして、娯楽を楽しむ」という習慣。
だから何かを始めたいと思ったら、今あるやめたい習慣に退場してもらうことが必要です。
まずは、習慣をやめるときのステップについて解説しつつ、次に習慣を身につけるときのポイントを解説していきます。
3章が本の中で一番ボリュームがある部分です。習慣に関しての本はたくさんありますが、その要旨を1冊にまとめることができたと思っています。習慣を身につけるにあたって特に効果的だった思うのは、このあたりのステップです。
STEP04 完全に断つ方が簡単
STEP12 やる気は、やる前に出ないと知る
STEP13 とにかくハードルを下げる
STEP18 目標はバカバカしいほど小さくする
STEP20 毎日やるほうが簡単
STEP24 大人の時間割を作る
STEP28 人の目をうまく使う
STEP29 先に宣言する
STEP35 昼寝、パワーナップの効果は絶大
4章 ぼくたちは習慣で、できている。
1~3章でここまで習慣について考えると、ついでに「努力」「才能」というものの正体を探るヒントまでついでに手にしてしまったとぼくは思うのです。
まずは努力という言葉に込められた、「努力」と「我慢」に意味を分けて考えます。
誰かが「努力が足りない!!」という言うとき、それが「我慢が足りない!!」の意味である時、耳を貸す必要はありません。努力は続けられるものであり、我慢は続けられないものだからです。
才能も、「才能」と「センス」という意味に分けて考えます。
才能という言葉は他人への称賛のためよりも、何かを諦めるために使われていることが多いのではないでしょうか? センスがなくても、才能には到達できる。ぼくはそう考えます。
ぼくが考える才能というのは、天から与えられるようなものではなく、
努力の果てに「作られる」ものです。
その努力は、習慣にすれば継続できます。
そしてその習慣は、学ぶことによって身につけられるスキルだとぼくは思っています。
天才が活躍する場面には誰でも憧れるものですが、恐ろしく地味な習慣の果てに天才はあります。
さらに習慣は「意識が高い」人のためにだけ必要なものではなく、自分の環境について学び、それに関わろうとすることで、成長を感じるという人の「本能」を満たすために必要な考えであることを説明していきます。
今の時代は、苦労しなくても簡単に楽しめる娯楽がたくさんあるのですが、それではぼくは人の本能が満たせないと思っています。
最後に、本のタイトルともなっている「ぼくたちは習慣で、できている。」。習慣とは、単に早起き、運動、食生活などといった新年の目標になりそうなものだけではなく、もっと射程の広い考え方だと思っています。
たとえば話す言葉や、思考の習慣。今目にしているものや、自分が毎日考えている7万ものことが、この瞬間も少しずつ自分を形作り続けています。
さて、ぼくはこの本を運転免許の「教則本」のようなものだと考えています。この本を一読しただけで習慣は身につくわけではありません。車に乗れるようになるためには、実際に車に乗って運転してみて、失敗することが必要です。
何度か実践してみてうまくいかない時に、ふと開いてみると何かしら参考になるコツが載っている。そんな本になると嬉しいなと思っています。
「ぼくたちは習慣で、できている。[image error]」
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June 11, 2018
紙が好き。 佐々木典士
ミニマリストの本を出した人間ですが、モノが本当に好きです。だから紙も大好きです。自分が出す本でも、このモノ好きぶりが遺憾なく発揮されています。
電子書籍のメリットはたくさんあります。ぼくが持っているKindle Oasisは防水で、お風呂で読むのが最高だし、旅行も身軽になり最高です。
そんな便利なものがある時代に、紙の本を出すのなら、モノとしての質感にこだわったものにしなければ意味がない、そんな風に考えています。ただの紙フェチという話もあります。
日本の出版で使われている紙は本当にすごいんです。紙の見本というものがありまして、本当に何千種類あるんだろうかという紙の中から使う用紙を決定していきます。
デザイナーさんに紙の候補を選定してもらうのですが、その紙が自分の知らない銘柄だったりすると、とってもワクワクして紙の見本をめくります。編集の仕事のなかでも大好きな瞬間です。
今回の「ぼくたちは習慣で、できている。[image error]」のカバーは、
●パターンズF コットンホワイト
まるでキャンバスのような質感を、本を読んでいる最中も触れてお楽しみ頂けるのではないかと。
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見返しは
●D’CRAFT(ドット)
ドットがエンボス加工されたクラフト紙。
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扉のタイトルは白インクで印刷。
表紙は
●ファーストヴィンテージ(ベージュ)
繊維の表情が楽しめ、何よりとっても「本が開きやすい」ところがお気に入り。
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「ぼくモノ」とは色違いでお揃いにしておりますの。
本文用紙は
●オペラクリームウルトラ
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本文の紙には大きく分けて白っぽいのとクリームっぽいのがありまして、ぼくが好きなのはクリーム系。目に優しい気がするし、やっぱり「本」という感じがするんですよね。
さらにそれぞれに紙の厚さもいろいろあったり、本当にいろいろあーだこーだと考えながら、本作りが進んでいきます。本作りは内容だけでなく、モノ作りの側面もあるんですよねー。
さて、おこだわりが強いのはいいのですが、難点は今回使用した紙は「とっても高い」こと。出版業界も厳しい折、コスト削減の対象になりがちなのが用紙です。でも個人的には、紙の本買うならモノとしての魅力があるものが嬉しい。五感を刺激されたほうが、本の内容も記憶に残るはず。印税も充分に頂いておりますが、今回はそれを少し下げてこういった紙を使用させて頂くことと相成りました。
帯の文章は、Twitterでアンケート取らせて頂いたものとは変わりました、すみません。営業さんと編集者の意見を反映したものに。
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ちなみにカバーの文字は、ただの印刷ではなく黒の「箔押し」です。なので、光の角度によってキラッと光ります。
電子書籍派のみなさんも、書店で手に取ってこんなマニアックなこだわりを、ほうほうと思って頂けると嬉しいですね。
June 10, 2018
もう、からっぽ。 佐々木典士
『ぼくたちは習慣で、できている。[image error]』では村上春樹さんの習慣について、たくさん言及させて頂きました。
村上さんの「自分を習慣の動物にしてしまうこと」という言葉は、「ぼく習」の全体を言い表している言葉だと思います。
ぼくは村上さんの習慣について興味がある人間で、小説のよい読者ではないのですが、毎日運動をし、決まった分量の原稿を書くということについて本当にいろいろに参考にさせて頂きました。そして書いた後のことまでも。村上さんは『1Q84』を書いた後のインタビューでこう答えています。
『1Q84』に続篇があるかどうかよく聞かれるんだけど、いまの段階では僕にもわかりません。というのも、三年間ずっとこの小説を書いてきて、いまはすっからかんの状態だから。本当にみごとにすっからかん。僕は長篇を書くときは、ほとんど毎日休みなく書く。ごくまれに一週間くらい旅行して、まったく書かないときがあるけれど、それを別にすれば、朝四時ぐらいに起きて机に向かって小説を書いて、ほかには一切なにも書きません。(中略)それを毎日毎日やっていると、かなりへとへとになります。体力も使います。それが三年近く続いたわけだから、自分の中にあるものを出しつくした状態になっていて、もう一度何かをためるにはそれなりの時間がかかります。今度その何かがたまったときに、自分が何をどういうふうに書きたいか、僕自身にもぜんぜん予測がつかないんです。
物語を広くしよう、奥行き深くしよう、入り組んだ構造にしようと思うと、目の前の穴にありとあらゆるものを放り込んでいかなくちゃならない。そうしないと物語を支えきれません。自分の中にあるさまざまな記憶や、体験したことや、興味を引かれたもの、読んだもの、見たもの、片端からそこに放り込んでいく。
さて、自分と村上さんを比べるわけにはいきませんが、ぼくも次回作のテーマを習慣にしようと思い立ってからの2年間、自分が目にし耳にした、ありとあらゆるできごとを「習慣センサー」で捉え原稿に反映してきました。
家族や友人のなにげない一言、スポーツ選手が活躍しているニュース、読んだ漫画や見た映画、あらゆるものに潜んだ「習慣」の匂いを嗅ぎ出しては、目の前の穴に次々と放り込んでいきました。校了の一週間前に友人からもらった本からも引用したり、本当にそれを最後まで続けていました。
だから、前作がそうであったように、「ぼくたちは習慣で、できている。」も単なる習慣のノウハウ本にはとどまっていないと思います。そこにはぼくの過ごした時間と価値観の変遷があります。
締め切り前は今まで感じたことがないぐらいに頭が回転し「この状態を続けていればいいとこまでいけるんじゃないか!?」と思っていたのですが、本の校了を終えてみるとからっぽになってしまいました。今は本当に、ただぼんやりとしか過ごせません。
それだけに、普通の本とは違ってめいいっぱい詰め込めたと思います。「ぼくモノ」は片づけの本の総まとめのつもりでした。「ぼく習」も習慣本の総まとめ+αのものになっていると思います。そのテーマについて知りたいなら、とりあえずはこの1冊でいい、そんな本にできたと自負しております。あと2,3日もすれば書店に並び始めるかと。どうぞご期待ください。
『ぼくたちは習慣で、できている。[image error]』
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June 2, 2018
書かないことは、あまりにも楽 佐々木典士
作家のジョン・アップダイクは少なくとも1日3時間は新作に取り組んだという。なぜなら
「書かないことはあまりにも楽なので、それに慣れてしまうと、もう二度と書けなくなってしまうから」
ぼくは「ぼくモノ」の後、「本を書かないこと」を習慣にしてしまっていた。だから再開することが恐ろしいほど難しかった。これはたとえば、運動を続けていた人でも、1年も2年も休んでから再開すると身体がなまり、ほぼゼロに近いところからのスタートになってしまうのと同じようなものだと思う。
「ぼくたちは習慣で、できている。[image error]」も構想期間2年半、製作期間は1年と、とても時間がかかってしまったのもこのためだと反省している。(もちろん時間をかけたおかげで、原稿に反映できた情報がたくさんあってその甲斐はある)
「ぼく習」の校了を終え、解放感に浸っていたのだが、そう長くは持たなかった。プレッシャーが大きかったので、終わったらのんびりしたい! と思っていたはずなのだがそうもいかないようだ。もう次を始めたくなっている。
身体のこわばりも3日ほどで充分に回復した。だからすぐに次の本に手をつける。時間と労力をかけたものなので「ぼく習」の評判や売れ行きは当然気になる。しかしそれに振り回されないコツは、新しいものに取り組めているかどうかだと思う。
トルストイは「戦争と平和」の執筆に没頭している時、こんなことを言ったという。
「私は毎日書かなければならない。 それは成果をあげるためではなく、習慣を失わないためだ」。
書かないことは本当に楽なのでそれに浸ってしまう。成果ではなく作られた習慣を維持するために、ぼくも間を空けずに毎日書く。
天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々 [image error]
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クリエイターたちが一般的なイメージと違い「インスピレーション」などに全然頼っていないことがわかる本。質の高い仕事を続けるためには、とにかく毎日仕事の時間を決めて、それに取り組む習慣を作ることが必要だとよくわかる。
May 13, 2018
解放感はミニマリズム Minimalist Beauty 沼畑直樹
キャンプに行くと、タープの下、テントの中、いずれにしても解放感がある。
週末に、20サイト程度しか入らない木々に囲まれたフリーサイトでオートキャンプをしたが、豊かな解放感があった。
開放感ではない。解放感。
フリーサイトなので、友人の家族と自分の家族でひろびろとスペースがとれて、オートキャンプだから車で区切られて隣同士とも隔離されている。
遮断だ。
住み慣れている部屋と離れて、日常と隔離をして、リトリートのように、エスケイプする。
サクラの木の下で、テントには毛虫がときどき落ちてきたり、気がつくとライトグリーンの小さなカエルがいたり。
タープの下にちょうどいい具合に風が吹いて、時間はあっとう間に過ぎていく。
一人でもし、崖の上の小さな平地にバイクで行き、テントを張ったら。
もっと孤立感を増し、もっと遮断感を増す。
そして、解放感は、もっと得られる。
高校生のころに何も考えずに、ただ山の中の最終地点までバイクで行ってテントを張っていたとき、何が気持ち良くてやっていたのかわからなかったが、そういうことだと思う。
日常の自分の環境、仕事、持ち物から離れて、自然の中で隔離される。
隔離、遮断はミニマリズム。
解放のミニマリズムだ。
隔離された環境で感情は解放される
「車のドアを閉じた瞬間にバリアーになる」とスチャダラのBoseさんが言っていたが、佐々木さんは「車の中で人は歌ったり自由になる。だからこそ怒りっぽくなる」と言っていた。
たしかに、沖縄の離島にいたころ、泣いたり笑ったり、怒ったりしていた。
隔離された環境で、感情が解放されるのだ。
人の多い街中を歩いているとき、人は無意識にいろいろなものを閉じ込めている。
そこで笑ったり泣いたりしていたら変だし、そのためにいろいろ閉じ込める。
それが解放感の無さになる。
モノを手放すこと、少なくすることは人を解放に向かわせる。
自然の中で、人は解放に向かう。
人間関係のごちゃごちゃや、SNSのやりすぎは、整理すると解放に向かう。
もしかしたら、ごちゃごちゃのままでは、泣いたり怒ったりもできず、ただ何かを溜め込むかもしれない。
人混みの中を歩くように。
一人は孤独で、寂しいというのが世間の価値観だ。
「そこに解放感はなく、人と繋がっている人は人生を謳歌している」
一人は寂しく、美しさもないのか。
世界的なミニマリストブームによって、「ミニマリスト・ビューティ」とは、ミニマリズムな美しさについて表現する際に生まれた世界的な言葉(美容でも使われるが)だ。
「エレガント・シンプリシティ」とは、シンプルによる優美さ。
大きくなくても、立派じゃなくても、少なくても、小さくても、きっと美しさや気品は存在する。
だから、「一人=寂しい=可愛そう=遮断」という見方だけでなく、「一人=遮断=解放感=Beautiful」でもある。
ミニマリズムは「大きいものはいい。小さいものは駄目」という価値観に対して、「大きいものはいい。小さいものもいい」という平等を訴えたものだ。
都会の人混みの中にある日常もいい。でも、週末はミニマルでいたい。とか、SNSで知り合いが多いのもいい。でもSNSをやっていない人もいい。というのがミニマリズムの価値観だ。
お金持ちもいい。でも、お金を持たないでいようと思う考え方も、またいい。
週末は人混みの中で踊るのもいい。また、人の少ない自然の中で過ごすのもいい。
人とつるむのもいい。つるまないのもいい。
人と繋がることの美しさは確実に存在する。たとえば成功した人の「○○のおかげなくしてはなし得なかった」的美談は否定できない。
「人はまわりの人によって支えられ、一人じゃ生きていけない」
その通りだ。
全身が毛で覆われていた原始のころから、動物を倒すために数人でひたすら獲物を追いかけていたわけだから、まさに一人では生きていけない。
強力な価値観だが、これだけで判断すれば、「あまり人との繋がりがない人は駄目」だということになる。
ミニマリズムは、最小限主義は、「人とあまり繋がりを持たないこと」を否定しない。
人と繋がらないことの美しさも存在するというのが、ミニマルなイズムだ。
一人=解放感=Beautiful
そう考えると、少しほっとできる。
May 10, 2018
うどんとうちわ 佐々木典士
うどん県こと香川県。
観光客向けにうどんを食べさせるお店がある。お店は繁盛している。内装も新しくキレイで、目立つ通りの入りやすい場所にあるからだ。
そこで生まれて初めてさぬきうどんを食べた観光客は大満足。
「さぬきうどんってこんな美味しいんですね!!」
お店の人もその言葉に嬉しくなり、「ありがとうございましたー!!」と威勢よく観光客を送り出す。観光客は笑顔でのれんを上げ店から出てくる。
1人の地元の男がその様子を見かけ、またかとため息をつく。
ひとつ道を裏に入ると、安くて、もっとうまいうどん屋があるからだ。
地元の男は、この店の大将と古くからの知り合いだ。
観光客の姿を見るたびに、地元の人間に聞くなり、食べログで調べるなり、もうちょっと何か方法あるだろうに、といつも思う。
地元の男は家に帰って来て、一部始終を妻に話す。
「その人がよければいいじゃありませんか」
「でもよ、なんかおかしくねぇか?」
地元の男は、大将が誰よりもうどんに情熱をかけ、日夜研究に励んでいるのを知っている。だから大将が正当な対価を受け取っていないと思う。逆に観光客向けの店が、なぜそれを受け取る資格があると思えるのか腹立たしい。
「みんなが大将のお店を知ってたら、私たちだって気軽に行けなくなるんですから」
ある時、大将にもっと値段を上げたほうがいいのではないかと助言したことがある。店の設備は古く、大将はいつもボロを着ていて、とても儲かってるようには見えない。しかし大将の答えはこうだった。
「いえ、あっしは安い値段で、腹いっぱいうどんを食べてもらうことが、何よりの喜びなんでさぁ」
この時も妻の反応は同じだった。
「その人がよければいいじゃありませんか」
地元の男もまた職人だった。作るうちわは伝統的な工法に則っていて作れる数が少なく、どうしても値段が高くなってしまう。意義ある仕事には誇りを持っている。しかしうちわに高い金を出そうという人は今は少なくなっている。自分が払っている代償に対して、正当な対価がないと感じているのは、どうやらこの男のようなのだ。
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