地下に降りていくと、暗い店内に置かれているスピーカーが目立つ。
重厚な一枚板のカウンターと、棚にならんだ年代もののウイスキー。
おそらくジャズを聞かせるバーなのだろう。
店内には誰もいなかった。タモさんの店でもこんなことがあるんだなと思ったが口には出さない。ぼくはカウンターを避けて、壁沿いのテーブル席に座った。
「タモさん、祐天寺のあのカレー屋行きました?」
常連らしいぼくはタモさんに話しかけている。
デニムのエプロンをつけたタモさんは、カウンターから出てきてぼくと背中合わせになるような位置に座る。タモさんはぼくの質問に応え、世間話がはじまった。
ここの店の名物もカレーであるらしい。
お腹いっぱいにカレーを食べたぼくは、座ったテーブルで眠り込んでしまったようだ。いざ起きようとすると、なぜか首まわりが重く動かない。どうやら首を誰かに締められている。動けず、相手を見ることはできない。まさかタモさんが……なんで??
ここで自分のベッドで目覚めた。一瞬安心する。
しかしまだ夜明け前のはずなのに、近所が騒がしい。サイレンが鳴り響き、パトカーなのか、消防車なのか赤いランプの光が部屋の中で反射している。
ベッドから起き上がろうとするぼくは「そうだ、世界は火の海になってしまったのだ」と直感する。
……と、まさかの二重夢オチの夢を見た。
最近はあまり夢を見なくなっていたけど、以前は夢があまりにシュールなものばかりなので(『キャプテン翼』の二次元キャラクターたちと一緒に合唱コンクールに出たりとか)、メモをつけていた。
最近、魚を焼いていたら煙で火災報知器がなってしまったので、それが夢に反映されているらしい。しかしなぜタモさん?? 知らなかったけど、実際にジャズバーを経営されているという情報も……。
2日間ほど、耳栓をつけて寝ていたのでそのせいではっきり夢を見たのかとも思った。
検索すると、実際に同じようなことを言っている人もいたので、何か知っている人がいたら教えてくださいね。
Published on October 15, 2017 15:31