パンドラについて


久々に浮上いたしました。
原画展の東京開催も無事に終了し、本来ならそのことについての楽しい思い出やお知らせを書き連ねたいところなのですが、ここで少し現在のパンドラについてのお話をさせていただきたいと思います。






去年の冬の時点で、私は編集長に「パンドラを2014年の夏、遅くとも秋には終わらせられるように頑張ります」とお伝えしておりました。
原画展も人気投票も、その「本来予定されていた最終回」に合わせて企画していただいたものです。
ですが、私の力不足ゆえにページ数を安定させることが出来ず、スケジュールはズレにズレ、各方面に多大なるご迷惑をおかけする結果となってしまいました。
にもかかわらず、Gファンタジー編集部の皆さんからはお叱りの言葉をうけるどころか、「最後だからって変に気負わなくていいですよ」「望月さんの納得がいくラストになるまで好きに描いてください!」と、とても温かい言葉をかけていただきました。
本当に、本当に有難かったです。

漫画の最終回が定まらない状態というのは、雑誌的にとても扱いにくいものだと思います。
最終回が決まらなければ単行本の発売日も確定出来ませんし、諸々の企画の調整も出来ません。
そもそも雑誌の企画(カラーの予定含む)というものは急に決まるものではなく、半年~もしくは一年以上前から立てられるものです。
パンドラの原画展や人気投票だってずっとずっと前から進めていたものを漸く皆さんにお届け出来たものでした。
編集長からは「最終回にはカラーを」と有難いお言葉をいただきましたが、もし私が決められた号で話を終わらせられなければ、他の作家さんに急きょカラーをお願いしなければならなくなります。

ですので、ここでお知らせしておきますが、パンドラハーツは最終回を含む残りの話数でカラーをいただくことはありません。
これはGファンタジー編集部さんの決定ではなく、私自身が担当氏にお願いしたものです。

最終回でのカラーを楽しみにしてくださっていた読者さんには本当に申し訳なく思っております。
その分、よりネームへと力を割き、皆さんにご満足いただけるような、何よりまず自分が納得出来るような、そんな物語のラストをえがけるように精一杯頑張ります。




最後になりますが、私の作品についてのご意見またはお叱りの言葉は当然作者である私に向けられるべきものであり、
間違っても他の作家さんやその作品に向けられてはならないものです。

それはとても悲しく、残念なことだと思います。

パンドラの残りの話数を、Gファンタジーの作家の一員として、尊敬する他の作家さん達と一緒に、晴れやかな気持ちで迎えられることを切に願っております。





 •  0 comments  •  flag
Share on Twitter
Published on December 17, 2014 01:42
No comments have been added yet.


Jun Mochizuki's Blog

Jun Mochizuki
Jun Mochizuki isn't a Goodreads Author (yet), but they do have a blog, so here are some recent posts imported from their feed.
Follow Jun Mochizuki's blog with rss.