Jump to ratings and reviews
Rate this book

Jinsei O Sukue

Rate this book
   作家の町田康が毎日新聞日曜版に1年間連載した人生相談と、いしいしんじとの路上対談を収録した『人生を救え!』。町田初の人生相談、対談集だが、小説やエッセイで見せる独特の音楽的なリズムと言い回しが本書でもさえる。リラックスした雰囲気のなかで行われた対談では著者の素の部分が少し見えるのもファンにはうれしい。    前半の人生相談「どうにかなる人生」では、彼氏ができないという人に「心を開いて夜な夜なワイルドサイドを歩き回ろう!」とアドバイスし、明るい性格になりたいという人には落語を聞いて「キュートな失敗」をたくさん勉強することをすすめる。後半の録音も自分たちで行った20時間の対談「苦悩の珍道中」は関西弁による掛け合いが絶妙。丸の内、お台場、浅草と対談場所を移し、そこにある人生を前にした2人からはおかしくて鋭い発言が次々と飛び出す。仕事の悩みは丸の内で、恋愛についてはお台場で語り、浅草では悩みも「ブチ飛ぶ」強烈な行灯に出会う。現地で撮影されたおかしいような悲しいような写真も多数収録されている。  「溺れてる人と一緒に溺れ」ながら導き出した人生相談の答えや対談で語られる内容は、おかしみと愛情、ときに怒りにあふれてはいるが、どこか冷静な部分を残している。町田は人生の明確な答えを与えてくれるわけではない。ひょい、と新しい視点を提示するだけだ。だが本書を読み終わったとき、その視点が、悩みでパンパンにふくれた心に小さな穴をあけ、風通しを良くしてくれたことに気づくだろう。(門倉紫麻)

317 pages, Paperback Bunko

First published January 1, 2006

About the author

Kou Machida

28 books15 followers
Name (in native Japanese): 町田康

Ratings & Reviews

What do you think?
Rate this book

Friends & Following

Create a free account to discover what your friends think of this book!

Community Reviews

5 stars
0 (0%)
4 stars
0 (0%)
3 stars
0 (0%)
2 stars
0 (0%)
1 star
0 (0%)
No one has reviewed this book yet.