Mari5 reviewsFollowFollowMarch 25, 2014国連難民高等弁務官として10年間活躍してこられた緒方貞子さんの功績を約三年間かけて行われた長時間のインタビューと独自の取材でまとめられた書籍。緒方さんの人柄や人道支援に携わってこられた原動力がひしひしと伝わってくる。緒方さんがUNHCRに就任された頃の冷戦終結後の国際関係や頻発する国内紛争の課題、緒方さん率いるUNHCRの最前線での活動と各状況下で迫られた決断に加え、緒方さんの平和構築や民族和解に対する思いを学ぶことができる。本書で深く心に残ったのが、欧州国連本部会議場での緒方さんの演説にあった「リスペクト(尊重、尊厳)」という言葉。「家を追われ、最も貧しい境遇にある人々を守らんとするみなさまの献身に尊厳を。難民に寄り添い、前線で人道支援に従事する者たちに尊厳を。そして誰よりも難民に尊厳を。」