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この世は二人組ではできあがらない

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社会とはなんであろうか。なぜ全員が男女二人組でなくてはならないのか。川を二つ超えながら、日々を営んでいた。この小説の舞台は狭いアパートだ……無冠の帝王が描く、素朴な社会派小説。

183 pages, Paperback Bunko

First published February 24, 2010

5 people want to read

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Nao-Cola Yamazaki

41 books25 followers

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Profile Image for Hanaka.
18 reviews
October 9, 2021
「私が思ったのは、「私は処世術を身につけたいわけではない」ということだった。会社に入って、辛いことがあっても頑張ったら、何かが身につくのだろうが、それが処世術というものだとしたら、そんな術はむしろ捨てたいのだ。」
自分のことを好きという人に対し、「私は慎重だった。世界の深淵を眺めていたい、遠くの風に耳を澄ませたい、薄氷を踏むように喋りたい。」

「あの人といるとき、心の震えがあるというか、共振、というのが起こるように思う。大好きだ、というのではなくて、「身近にいると一緒に震える人」、そんな感じ。」

「貞操を守るために生きているわけじゃない」

「私の動き方も、喋り方も、紙川さんには明かりに見えたのに違いない。、、、時々欲情してくれて、私が生きていることを全肯定していた。そんな人は他にいなかったのだ。ばかな人だけれど、わたしにとっては大事な人としか言いようがない。私は初めて明かりになれたのだ。」

「「過激になった」のでも「大人っぽくなった」のでもなく、少女とは元来そういうものなのだ。」

「見渡すと客は女の子ばかりで、男の客は女の子と一緒に来ている人しかいない。彼が私の頭を撫でたり、手を触ってきたりするので、愛されている、と気がつく。しかし私は、自分が誰かから愛されたいという欲求が薄まっているのを感じる。愛されたところで、満たされそうにない。何かもっと、宇宙の芯につながるようなストローを見つけたかった。退路を経って、狭い道を進んでみたかった。」

「ごはんを食べ、映画を見て、本を読み、絵を見て、旅すること。それで充実すること。金を貯めて、家を買って、ひとりで子供を育てるかも。」

「きちんと愛してあげられなかったかもしれない。私は紙川さんのことを見ていただろうか。関係性のことばかり考えて、紙川さん本人を見つめていなかった。根を詰めて頭を動かしたのは間柄のみで、その人自身のことではなかった。」

「私は大事になんてされなくて構わないの。ただ、縁が切れるのが悲しいの。」「私は自分が気に入った男と仲良くしようと努めるし、金をかける。自分で関係を育てる。その関係が他の人からどう見られるか、相手の男に
どう思われるかは大した問題にならない。私は、自分で大事だと感じ始めた関係が断ち切られることを、ただ自分で悲しんでいるだけだ。」

「トリュフォー、ゲンズブール、、、彼らのようにだらしなく、ふらふら、穏やかに、エロティックに生きたい。」

「もしかしたら、仕事を続けていくうちに、自然と素敵な人が次々に現れて、私の作品をサポートしてしてくれるかもしれなかった。その度に私は、「この人がいないと書けない」「この人がいるから書ける」と思い込むのだろうか。その人がいなくても十分に書けるというのに、その都度食事を吐いて、小説を書くのだろうか。ー否。仕事とは、もっと大きな場所で、たくさんの人間と繋がることである。」
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