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育休刑事 #1

育休刑事

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県警本部捜査一課・秋月春風(あきづきはると)巡査部長。生後三ヶ月になる可愛い息子・蓮(れん)くんのため、刑事としては初めての“育休"に挑戦中——。
七キロの蓮くんと大きい赤ちゃん用バッグを抱え外出するのに慣れた頃、ひょんなことから質屋強盗殺人事件の人質になってしまう。だが蓮くんのウンチやミルクの時間は事件とお構いなしにやってきて。果たして無事に生還できるのか?! (「人質は寝返りをする」)
六ヶ月になった蓮くんを連れて実家からの帰り道、春風は高速道路で特徴的なラッピングカーを目にする。その模様は乗車に疲れぐずる蓮くんをひと時ご機嫌にしてくれたが、知らず知らずのうちに犯罪のアリバイ作りに協力してしまうことに。(「瞬間移動のはずがない」)
県警本部庁舎に不審物が届けられた。それは最近刑務所から出所したある人物からの、復讐予告。春風はある晴れた休日の昼下がり、家族連れで賑わうショッピングモールに出かけた。姉に蓮くんをあずけ、久しぶりにデート気分を味わうはずだったが。(「お外に出たらご挨拶」)

母性神話、育児放棄、DV、親権争い、乳幼児突然死症候群……現代社会の育児における様々な歪みや問題点を、軽やかかつ徹底的にミステリとして描ききった著者渾身の代表作。

Tankobon Hardcover

About the author

Kei Nitadori

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Profile Image for Erika.
2,861 reviews88 followers
July 10, 2024
3.5

やっぱり似鳥鶏の作品は好き。脚注も楽しい。(これが、鬱陶しい/物語世界から無理矢理引き出される感じが嫌って人もいそうだけど)
そして、多分この作品の着想を得たのは、本人に子供ができて、新しい視点で世間を見られるようになったからだろうな、と思うと、同世代の友人たちを連想して楽しい。
(ベビーカーの扱い方とか、私も友人たちの子供の相手をするようになったからこそ「そうそう!そうなんだよ!」となる)

この作者は飄々とした軽いミステリを書きながらも、ちゃんと弱者の立場を見ていて、ちゃんと言葉にしているのがすごく好き:
「立場が弱い人間の「希望」は自由意志に基づくものではない」
「子連れに対してうるさいだの場所を取るなだのとナメた暴言を吐く屑は「相手が女性だから」やっているのだ」
「男性が赤ちゃんを連れて困っている時に助けてくれるのは年配の女性だが、困っているのが女性の場合「ダメねぇ」と逆にプレッシャー与える輩もいる」
「そもそも、レディーファーストと言うもの自体、女性をか弱いもの、無力なもの扱いした上で優しくしてあげようと言う女性蔑視の側面があったりするわけで、そこには「守ってあげる代わりに、自分たちと同レベルとは絶対に認めない」と言うバーターの関係があるのだ。」
...けれど、どれも説教臭くないのも良い。

そして最後の最後には自分の中の無意識の性差別に気づかされるような驚きの展開もあって、全く予想もしてなかったので余計に楽しく驚けた。

ここまで絶賛しておきながら、何故3.5なのかというと...ストーリー的に何度も読み返したいというものでもないため。
何年か前にドラマ化もされていたけれど、ドラマも微妙だったし、ちょっとキャラが弱いのかなぁ、この作品は。
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