Erika2,858 reviews88 followersFollowFollowJuly 4, 2022子供の頃の事が懐かしくなる記述が多い物語だった。また、同じ出来事でも、人によって知っている事や見えている事が違うから、結論も少し違ってくるという事も鮮やかに描き切っている。「30年前に埋めた骨が本物だったとしたら誰の骨なのか」という謎が物語の核だが、思ったほどその謎には物語を進める力はなく、どちらかというと、40になった登場人物たちの様々な生き様を描く事に重点が置かれている。また、途中途中、作家「宇佐美まこと」が言及されるのが不思議だったが、まさか需要登場人物「真実子」が作家本人 という展開になるとは思ってもみなかったので、驚いた。(ただ、この展開を「面白い!」とは感じなかった。何故作者は自分を物語に挿入したんだろう。他の作家でも良かったのでは?それとも、この作家はこういう事よくするの?)また、てっきり1970−80年代の作家なのかと思ってたが、1950年代の作家らしいと知り、最近 感じていた「上の世代の書く登場人物や物語は時代を感じる」という考えを改めようよ思った。(ただ、やはり上の世代の男性作家だと性差別的というか、勝手な「女性像」を押し付けてくる感があるなとは思うが…いや、良い作家だと違うのかも…分からん。)mystery