Erika2,840 reviews88 followersFollowFollowFebruary 8, 2021コロナ前は年に何度もお世話になっていた、飛行機/航空会社の裏側、特に国際線CAがいかに大変な訓練をくぐり抜けてきたか、空港の保安検査がどのようなシステムか、が良くわかって面白かった。(親元に帰るのによく利用していたのは東京ーサンフランシスコのJALだが、CAの彼女/彼等は私にとっては「レストランで給仕してくれる人」くらいのカテゴリーだった。でも、これを読んで、「よし、次乗る時が来たら、もっと観察しよう」と思った………あぁ、早く普通に戻らないかな)題名は「校閲ガール」を彷彿とさせるし、主人公が新しい仕事で色々な事にぶち当たる、という点では似てる。(それと、宮木あや子作品に良くある、微妙に作品世界がオーバーラップしてる箇所を見つけるのも面白い。この世界では、「校閲ガール」のドラマが普通に放映されていたらしい。けれど、原作に出て来る(そしてドラマには出てこない)鯛焼き屋さんとその大家も登場する)主人公を含め、登場人物達がどこかで皆繋がっていて、最終的になんか仲良しになってるのも、宮木あや子作品に共通する雰囲気かも。(ただし、花宵道中とは全く違う雰囲気。あれにはびっくりした)けれど、共通点はそのくらいで、あとは、「巨大企業に勤めるとはどういう事か」「政府と巨大企業の癒着」「濡れ衣と陰謀論」等々、結構大きい話が繰り広げられる。キャラ達も、それぞれ自分の世界を持っていて、好感が持てるけれど、作品を読み終わったあとに思い出すかと言われると、そこまで濃いキャラではなかった。(主人公の前の職場の、「歯に何か着せてあげたほうがいい」同僚は好きだ)コロナで奇しくも航空産業は大打撃を受けた。作者もこのシリーズを描き始めた頃はこんな事になるとは思っていなかったらしく、あとがき(4日前に緊急事態宣言が出たと書いている)で、「書き下ろしの6話を書いているときに世界が大変な事になり、オリンピック終了後という設定だった6話を初めから書き直す事になった」と書いている。なので、6話ではせっかくCAとなって新たな世界を見ようとしていた主人公も、コロナの影響をもろに食らっているし、他の登場人物も転職活動の意欲が削がれている。こういうような、時勢に合わせて書かれた箇所を読むと、「文学も生きてるんだな」と思えて面白い。また、LGBTQ+の話もさりげなく盛り込んであり、こういう風に自然に物語に登場する作品が多く出て来たら、変に異物扱いされずに、普通に人間として受け入れられるな、と希望がもてた。馴染みのある空港や飛行機の話、帰国子女の主人公たちとそれぞれが選んだ業種、といった点は、身近な世界なのでより面白く感じられた。JALじゃなくてNALだけど。ちょっと散漫な感想になってしまったけれど、楽しく読めたので星3つ。(読後すぐは4つにしたけれど、「もう一回読み直したいか」と言われたら、「数年後にまた読んでもいいかも」くらいなので、星3.5つ。)east-asian
Emi1,000 reviews40 followersFollowFollowSeptember 27, 2024仕事を通して成長していくお仕事小説かと思いきや、主人公は元々ハイスペック男子。航空業界の仕事だけじゃなく友情や謎解き(?)、恋愛(?)と結構盛りだくさんの内容で、家族の話とかは結構重たいけど、全体的に明るいトーンで気軽に楽しめる話だった。でもお父さんの件、私だったら絶対納得いかない。日本語で読んだ本