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CAボーイ (角川書店単行本)

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男性客室乗務員をめざす高橋治真(はるま)。彼には夢と、秘密があった――。『校閲ガール』の著者による笑えて泣けるワーキング・エンタメ、最新作!=== 外資系ホテルで敏腕ホテルマンとして働いていた入社5年目の高橋治真(たかはし・はるま)。彼には、長年胸に秘めていた夢があった。「パイロットになりたい」――。その夢に近づくべく、治真はNAL(ニッポンエアライン)のCA採用試験を受ける。CA配属ではあるが総合職としての募集で、数年勤務した後、希望の部署へ異動できる可能性に賭けたのだ。見事試験に合格した治真は、同期の女性たちと共に訓練期間に入る。 実は治真には秘密がある。治真の父は、かつてNALで航空事故を起こし引責したパイロットだったのだ。けれど、その事件にはおかしなところがあった――。素性を隠し、有能な男客(ダンキャク。「男性客室乗務員」の略。業界用語)としてスタートを切った治真だったが……。 先輩CAの紫絵(しえ)、治真に一目ぼれしたグランドスタッフの茅乃(かやの)、指導教官のオブライエン美由紀など、個性豊かなキャラクターたちが「それぞれの大事なもの」に向かって躍動す&

266 pages, Kindle Edition

Published August 28, 2020

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Displaying 1 - 2 of 2 reviews
Profile Image for Erika.
2,840 reviews88 followers
February 8, 2021
コロナ前は年に何度もお世話になっていた、飛行機/航空会社の裏側、特に国際線CAがいかに大変な訓練をくぐり抜けてきたか、空港の保安検査がどのようなシステムか、が良くわかって面白かった。
(親元に帰るのによく利用していたのは東京ーサンフランシスコのJALだが、CAの彼女/彼等は私にとっては「レストランで給仕してくれる人」くらいのカテゴリーだった。でも、これを読んで、「よし、次乗る時が来たら、もっと観察しよう」と思った………あぁ、早く普通に戻らないかな)

題名は「校閲ガール」を彷彿とさせるし、主人公が新しい仕事で色々な事にぶち当たる、という点では似てる。
(それと、宮木あや子作品に良くある、微妙に作品世界がオーバーラップしてる箇所を見つけるのも面白い。この世界では、「校閲ガール」のドラマが普通に放映されていたらしい。けれど、原作に出て来る(そしてドラマには出てこない)鯛焼き屋さんとその大家も登場する)
主人公を含め、登場人物達がどこかで皆繋がっていて、最終的になんか仲良しになってるのも、宮木あや子作品に共通する雰囲気かも。
(ただし、花宵道中とは全く違う雰囲気。あれにはびっくりした)

けれど、共通点はそのくらいで、あとは、「巨大企業に勤めるとはどういう事か」「政府と巨大企業の癒着」「濡れ衣と陰謀論」等々、結構大きい話が繰り広げられる。
キャラ達も、それぞれ自分の世界を持っていて、好感が持てるけれど、作品を読み終わったあとに思い出すかと言われると、そこまで濃いキャラではなかった。(主人公の前の職場の、「歯に何か着せてあげたほうがいい」同僚は好きだ)

コロナで奇しくも航空産業は大打撃を受けた。作者もこのシリーズを描き始めた頃はこんな事になるとは思っていなかったらしく、あとがき(4日前に緊急事態宣言が出たと書いている)で、「書き下ろしの6話を書いているときに世界が大変な事になり、オリンピック終了後という設定だった6話を初めから書き直す事になった」と書いている。なので、6話ではせっかくCAとなって新たな世界を見ようとしていた主人公も、コロナの影響をもろに食らっているし、他の登場人物も転職活動の意欲が削がれている。
こういうような、時勢に合わせて書かれた箇所を読むと、「文学も生きてるんだな」と思えて面白い。

また、LGBTQ+の話もさりげなく盛り込んであり、こういう風に自然に物語に登場する作品が多く出て来たら、変に異物扱いされずに、普通に人間として受け入れられるな、と希望がもてた。

馴染みのある空港や飛行機の話、帰国子女の主人公たちとそれぞれが選んだ業種、といった点は、身近な世界なのでより面白く感じられた。JALじゃなくてNALだけど。

ちょっと散漫な感想になってしまったけれど、楽しく読めたので星3つ。
(読後すぐは4つにしたけれど、「もう一回読み直したいか」と言われたら、「数年後にまた読んでもいいかも」くらいなので、星3.5つ。)
Profile Image for Emi.
1,000 reviews40 followers
September 27, 2024
仕事を通して成長していくお仕事小説かと思いきや、主人公は元々ハイスペック男子。航空業界の仕事だけじゃなく友情や謎解き(?)、恋愛(?)と結構盛りだくさんの内容で、家族の話とかは結構重たいけど、全体的に明るいトーンで気軽に楽しめる話だった。でもお父さんの件、私だったら絶対納得いかない。
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