Jump to ratings and reviews
Rate this book

歌行燈・高野聖(新潮文庫)

Rate this book
幽玄神怪、超理念の領域へ。浪漫、神秘、「鏡花」の世界。飛騨天生(あもう)峠、高野の旅僧は道に迷った薬売りを救おうとあとを追う。蛇や山蛭の棲む山路をやっと切りぬけて辿りついた峠の孤家(ひとつや)で、僧は匂うばかりの妖艶な美女にもてなされるが……彼女は淫心を抱いて近づく男を畜生に変えてしまう妖怪であった。幽谷に非現実境を展開する『高野聖』ほか、豊かな語彙、独特の旋律で綴る浪漫の名作『歌行燈』『女客』『国貞えがく』『売色鴨南蛮』を収める。詳細な注解を付す。本書収録「高野聖」より(おお、御坊様)と立顕(たちあらわ)れたのは小造(こづくり)の美しい、声も清(すず)しい、ものやさしい。私(わし)は大息を吐(つ)いて、何にもいわず、(はい)と頭(つむり)を下げましたよ。婦人(おんな)は膝をついて坐ったが、前へ伸上がるようにして黄昏にしょんぼり立った私が姿を透かして見て、(何か用でござんすかい)休めともいわずはじめから宿の常世(つねよ)は留守らしい、人を泊めないと極(き)めたもののように見える。本書「解説」より月光に輝やく山頂の谷川、陰森の気漲る破れた孤家、肌の色匂うばかりの裸体の美女、いず

224 pages, Kindle Edition

Published August 13, 1950

Loading...
Loading...

About the author

泉鏡花

28 books1 follower

Ratings & Reviews

What do you think?
Rate this book

Friends & Following

Create a free account to discover what your friends think of this book!

Community Reviews

5 stars
0 (0%)
4 stars
0 (0%)
3 stars
1 (100%)
2 stars
0 (0%)
1 star
0 (0%)
No one has reviewed this book yet.