森岡 一 著 四六判 並製 256頁 定価 2,500円+税 ISBN978-4-86251-101-0 C3060 バイオテクノロジーの発達によって生命現象が発明とみなされるようになり特許として権利化されたが、これは生命の「囲い込み」に他ならない。本書では、生命の囲い込みによる弊害、すなわち研究活動の阻害や途上国の医薬品価格への影響、遺伝子組み換え植物を販売する企業が農民に与える苦悩など、さまざまな問題を多くの事例で紹介する。それを通して、科学の発展のありかたと産学連携、オープンイノベーションを論じる。 目次 はじめに 第一部 生命現象の特許化がもたらす問題とは 第1節 初の微生物特許チャクラバティ事件 ・生物体が特許として最初に認められたチャクラバティ事件 ・チャクラバティ特許の審査と裁判 ・進歩する科学技術による知的財産法の拡大解釈への圧力 ・時代の進歩に法律を適応させるのは政治である ・チャクラバティ事件は生物特許審査基準を変えた ・チャクラバティ事件の社会的影響 第2節 患者細胞特許ムーア事件 ・患者の一部を特許化しても、患者に特許の所有権はないとしたムーア事件の教訓 第3節 カナバン病遺伝子特許事件 <