すぐ死ぬんだから

by 内館牧子

78歳の忍（おし）ハナは夫岩造と営んでいた酒店を息子雪男に譲り、隠居生活をしている。人間60代以上になったら実年齢に見られない努力をするべきだ、という信条を持つハナは美しさと若さを保っており、岩造は「ハナと結婚してよかった」が口癖の穏やかな男だ。だが、岩造が倒れたところから、思わぬ人生の変転が待ち受けていた。どうすれば品格のある老後を迎えられるのか。大ヒット『終わった人』著者が放つ新「終活」小説！

315 pages, Kindle Edition

Published August 23, 2018

Reviews

[Mao · Rating 4 out of 5]

高齢者ハナの人生を通して、高齢者の生き方・家族との関係を描いた小説。
時には過剰に自虐的な主人公であるが、彼女の人生観がどう変わっていくか追っていくのは面白い。

[Erika · Rating 4 out of 5]

６２歳で読む。７８歳になってもこんなに大変な思いをして品格を保つハナの努力は共感できない。すでにハナが見下す汚い老人組かも。お妾さんの薫の方に憧れます。