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炎上する君

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散歩中に拾った、自分と同じ機種の携帯電話。その携帯に届いたメールに何の気なしに返信した私は、帰ってきた温かいメールに励まされ、やがて毎日やり取りを始めるーーー(「空を待つ」)
我々は足が炎上している男の噂話ばかりしていた。ある日、銭湯にその男が現われてーーー(「炎上する君」)
何かにとらわれ動けなくなってしまった私たちに訪れる、小さいけれど大きな変化。奔放な想像力がつむぎだす愛らしい物語。解説・又吉直樹

215 pages, 文庫

First published April 1, 2010

2 people want to read

About the author

Kanako Nishi

52 books80 followers
Born in Tehran in 1977 and raised in Osaka Prefecture.

After graduating with a law degree from Kansai University, Nishi made her debut as a novelist with Aoi in 2004. Her sophomore novel Sakura became a best-seller next year. She is also known for her novels Tsutenkaku, Kofuku Midori no and Entaku.

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February 11, 2019
人間は非力だ。
嬉しいことや楽しいことがあったとしても
自己劣等感や寂しさ、悲しさにはめっぽう弱く落ち込んでしまう。
さらに追い打ちをかけるように、この世の絶望や不幸はとめどなく押し寄せてくる。
作中の「私のお尻」では、
「お尻」のパーツモデルをしている主人公は、
とりとめもない日常を過ごしていた彼女は、たまたまお尻のパーツモデルをやることになった。
パーツモデルをして、この世の幸せと呼べるものを手に入れ、自信をつけたつもりでいたが
人々が求めているのは「私」ではなく「私のお尻」であることに気づく。
他者と比較しての劣等感を感じたわけではなく、自分の部位に自分が負けたのだ。
また、「ある風船の落下」では、
ストレスが溜まると風船のように体が膨らみ、最終的には天まで飛んで行ってしまう。
現世でのストレスがない上空、一見幸せだが、他人と近づきすぎると地上に落下してしまうという
制約も存在した。
現世での悲しさ、辛さを味わってなお、また現世で一歩を踏み出そうとするお話だ。

この物語は8つの短編集でできている。
どの物語も、ストレスや現実に向き合えない程の孤独、悲惨さを味わった人たちを
コミカルな妄想で立ち上がろうと西加奈子さんの光を感じさせてくれる。

感想を書いている私も
辛いことが最近続いているが、この本を読んで少し気分が楽になった。
解説の又吉さんも仰っていたが「僕たちには西加奈子がいる」。

辛いことがあればこの本を手に取り、自分の思うままに想像を膨らませて
嘆き、悲しみ、叫んで、また立ち上がろう。




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