Saku16 reviewsFollowFollowJune 16, 2008 特に若い人たちにとってはカリスマ的な影響力を持つおふたり(齋藤孝 x 梅田望夫)の対談。自分よりも上の世代にこういう尊敬に値する、梅田さん流に言うならばロールモデルたりうる人物がいて、読んでいて救われるような気分になりました。自分自身がそう感じているだけではなく、おそらく自分より若い世代の日本の若者もきっとおふたりの発する言葉、見解、生き方に、自分を照らし合わせながら希望を見いだしているのではないでしょうか。 日本のどんよりとした空気を打破するには、私塾のすすめは絶対に必要です。おふたりを中心として、そこにできる輪、はたまた影響を受けた人たちが、本書に描かれているような志向性のアンテナを四方八方に張り巡らし、自分の持っている知識や想い、可能性を発信していけば、志向性共同体が核となって、躍動感のある社会を作っていくことも夢ではないとポジティブにさせてくれます。でもそういう考え方の人間が増えないことには、変革を起こすことが難しいことも事実。そのスピードに今までにない力を与えてくれるのがWeb の役割であり魅力で、そこをどれだけ日本人が使いこなせるかによって、社会の変化のスピードも大きく変わってくると思います。 海外生活の長い梅田さんの言葉、視点からは、数知れず感性を刺激され、共感を覚えます。著書を読むたびに思うことですが、吸い寄せられていくような、言葉の磁力を感じます。自分にとっての師であり、ロールモデルであると、本書を通じて改めて確信しました。齋藤氏には今さらながらこういう方だったのかと、新たな出会いを得られたことが嬉しい収穫です。作品にあたってみようと思います。 最後に収録されている『私塾による戦い』と題した梅田さんの挑戦状に読者は応えなければならないと思います。そうあってほしい。日本が「まったく同じもの」に支配されてしまっている社会であることは、抗いようのない事実なのだから。少しでもこの社会を良くして、幸せに生きたいと願うのなら、“我々の内部”に存在する「まったく同じもの」を消滅させる気概と覚悟と、そして行動力をもって、日々生きていく必要があると自分自身に言い聞かせると共に、無論それがこれからの時代を生きる日本人に課せられた課題であると痛感しました。