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明るい夜に出かけて

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『一瞬の風になれ』(本屋大賞受賞作)の著者、書下ろし! 青春小説に名作がまた誕生した。今は学生でいたくなかった。コンビニでバイトし、青くない海の街でひとり暮らしを始めた。唯一のアイデンティティは深夜ラジオのリスナーってこと。期間限定のこのエセ自立で考え直すつもりが、ヘンな奴らに出会っちまった。つまずき、人づきあい、好きだって気持ち、夢……若さと生きることのすべてが詰まった長篇小説。

284 pages, Hardcover

First published September 21, 2016

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Takako Satō

26 books

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Profile Image for Yasuo Itoh.
208 reviews10 followers
November 29, 2016
深夜ラジオのリスナーでありコンビニのアルバイターでもある主人公の富山(とみやま)。コンビニで深夜ラジオをきっかけに富山出会う女子高生の佐古田。簡単に言ってしまえば、この二人のボーイミーツガールの物語なのだろうけど、そんな単純なものではない。恋愛ではない仲間意識の熟成がメインだ。深夜ラジオは仲間意識の共有に大きな貢献をする。過去に深夜ラジオを聞いていた人なら、あの感覚を理解できるだろう。

深夜ラジオは強烈に自分に語りかけてくる、あの時間の共有が気持ちいい。自分は一人で聞いて一人で楽しんでいた。パーソナリティーのお姉さん(聞いていた当時は、自分にとって女子大生は年上のお姉さんという感覚だった)が、自分だけに語りかけ、自分だけに音楽を流しているような聞き方だった。本書を読んで、仲間と聞くラジオをやってなかったことに後悔する。

それに、深夜ラジオのリスナーであれば、生活の中心が夜になることは仕方がない。夜に友達と何でもないことを話して笑い合う楽しさは、この時期の人の特権だと思う。遠い過去となった当時の自分を思い出しても、あの時期は楽しかったねと言える。今は、夜も明るい。深夜ラジオと同様に根暗な明るさが楽しかった。なんと爽やかなことだ。
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