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死者の書(上) (ビームコミックス)

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時は八世紀半ば、平城京の都が栄えた頃。いずれ氏神に仕える者として、館の奥深くで育てられた藤原南家の娘――郎女は、ある年の春分の日の夕暮れ、荘厳な俤びとを、二上山の峰の間に見て、千部写経を発願する。一年後、千部を書き終えた郎女は、館から姿を消し、ひとり西へ向かう。郎女がたどり着いたのは、二上山のふもと、女人禁制の万法蔵院。結界破りの罪を贖うため、寺の庵に入れられた郎女は、そこで語り部の姥から、五十年前に謀反の罪で斬首された滋賀津彦と耳面刀自の話を聞かされるのだが――。第18回文化庁メディア芸術祭[マンガ部門]大賞「『五色の舟』(原作:津原泰水)」 受賞後第一作! 日本民俗学を築いた折口信夫の傑作小説を、初読四十年にしてついに漫画化。古代へと誘う魂の物語。

205 pages, Kindle Edition

Published August 24, 2015

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近藤 ようこ

73 books3 followers
See also: Yôko Kondô

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42 reviews
September 20, 2025
この作者の漫画はこれが初めて。元の本を青空文庫で読み始めたが、かなり読みにくいと思うので、上代の言葉使いに慣れていない人はこの漫画から入ることにした。上品でたおやかな絵。余計な装飾のない簡素な感じが上代の暮らしを思わせるようで、逆に想像力を掻き立てられる気がする。

「死者の書」に出会ったのは精緻な人形を使ったストップモーションの映画。それがあまりに感動的だったのと、昔から大津の皇子には関心があり、小説も彼を題材にしたものをいくつか読んでいたので、この物語の原作も読みたい、と思った次第。

多くを語ろうとは思わないが、本来なら悍ましくもあるこの物語をこのように美しく昇華させた折口信夫もさることながら、それを女の目をもって、南家の郎女の心情を表していくこの作品もけなげで美しい。海外住みのため、Kindle版で読んだけれど、日本に帰国の際には紙の本を手に入れたいと思う。
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