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死者の書(下) (ビームコミックス)

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時は八世紀半ば、奈良の都・平城京が栄えた頃。二上山の峰の間に、荘厳な俤びとの姿を見た藤原南家の娘――郎女は、館から姿を消し、女人禁制の万法蔵院に入り込む。「姫の咎は、姫が贖う」――長期の物忌みに入った郎女の元に、五十年前、謀反の罪で斬首された滋賀津彦の亡霊が現れる。その、白玉が並んだような、白い骨ばかりの指を見た郎女は――。日本民俗学の基礎を築いた折口信夫の傑作小説を、近藤ようこが初読四十年にして、宿願の漫画化。古代へと誘う魂の物語、完結の下巻。

201 pages, Kindle Edition

Published April 25, 2016

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近藤 ようこ

73 books3 followers
See also: Yôko Kondô

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42 reviews
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September 23, 2025
なんとも美しく気高く、たおやかでありながら力強い物語。
これを読んだので、中断していた折口信夫の、あまり読みやすくはない原書に再びとりかかりたい。
「死者の書」は川本喜八郎の人形のストップモーションアニメーションがきっかけだった。私の住んでいるところでは日本のDVDは観られないので、Blu-rayが出るのを待っているが、もうすっかりこの物語に魅了されている。原作を読もうとしてKindleの画面を睨んでいるけれど、いつの日か紙の本を手に入れたい。この漫画も紙の本がほしい。

絹糸や麻糸を紡ぐには特別な技術が必要で、おそらく蓮糸も乾燥に弱く、切れやすいものと思われる。これは結城紬のように撚りはかけずにまとめて「おぼけ」の中にためていく糸のようで、たしかに経糸(たていと)にするには弱いから、切れてしまうのはしかたのないこと。一夜にして織り上げたという中将姫の伝説が元になっているとは思うから、この姫の他の業績も知りたいとも思いつつ、ここはこの姫の純粋で清らかな思いにのみ心を向けていきたい。そう思わせる、どこまでも清らかでやさしい絵と語りである。
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