Yasuo Itoh208 reviews10 followersFollowFollowJuly 6, 2016なぜ小説が書かれるのか。それは作品中に何度も登場する「誰かが物語を必要としている」という言葉につきる。本作品は小説家と書籍編集者を中心に、周りにいる仕事仲間や家族、恋人、友人がいかに小説と関わっているのかを熱量高く訴える物語。これ、まさに自分が必要としている物語だ。この作品に出会えて良かったと心底思う。小説として読むのは当然面白いのだが、中高生や大学生にも読んでほしい。社会との関わり、言ってしまえば社会人として生きていくために必要なものの考え方や心得などを感じることができるのではないだろうか。100冊のビジネス書を読むより心に残るに違いない。作家と編集者の物語ではあるが、他の業界の人でも、この物語の根底に流れている面のを感じ取ることで、もう一回り大きい自分になれるのではないかと思う。小さな悩みはこの作品が吹き飛ばしてくれる。あとは自分がどれだけ覚悟できるかどうかだ。何度でも読み返したい作品である。