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ブランコのむこうで

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<星新一 名作セレクション>

なんだと思う。ぼくさ、ぼくが歩いているのをみつけたんだよ……。
ショートショートの巨匠による、長編ファンタジー。

ある日学校の帰り道に、「もうひとりのぼく」に出会った。鏡のむこうから抜け出てきたようなぼくにそっくりの顔。信じてもらえるかな。ぼくは目に見えない糸で引っぱられるように男の子のあとをつけていった。その子は長いこと歩いたあげく知らない家に入っていったんだ。そこでぼくも続いて中に入ろうとしたら……。
少年の愉快で、不思議で、すばらしい冒険を描く長編ファンタジー。「だれも知らない国で」改題。

目次
1 ある日のこと
2 おじいさん
3 お城の王子
4 さびしい街
5 皇帝ばんざい
6 ほほえみ
7 砂の上
8 道
9 赤ちゃんたち
10 そして

本文より
ぼくは一生けんめいにあとを追った。その少年の歩きかたは、早くなったり、おそくなったりする。時どき、人ごみのあいだをすり抜けたりする。だから、すこしも目をはなせなかったんだ。
それでも、自分がどこにいるのかまるでわからないのもいやなので、まわりを時どきちらちらと見てはいた。しかし、それが変なのさ。道ばたにあったコーラの赤い看板、それの色がうすくなっているような感じ。花屋の花も、みんな色がうすれているようだ。理髪店の看板も、やはり色がうすくなっている。(「1 ある日のこと」)

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Published January 24, 2025

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星 新一

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