医学立国、農業立国、好色立国を掲げ、東北の一寒村が突如日本から分離独立した! SF、パロディ、ブラックユーモア、コミック仕立て、小説のあらゆる面白さ、言葉の魅力を満載した記念碑的巨編。全三巻。日本SF大賞、読売文学賞受賞作。ある六月上旬の早朝、上野発青森行急行「十和田3号」を一ノ関近くの赤壁で緊急停車させた男たちがいた。「あんだ旅券(りょげん)ば持(も)って居(え)だが」。実にこの日午前六時、東北の一寒村吉里吉里国は突如日本からの分離独立を宣言したのだった。政治に、経済に、農業に医学に言語に……大国日本のかかえる問題を鮮やかに撃つ、おかしくも感動的な新国家。目次第一章(でーえっしょ) あんだ旅券(りょげん)ば持って居(え)だが第二章(でーぬしょ) 俺達(おらだ)の国語ば可愛(めんご)がれ第三章(でーさんしょ) 吉里吉里人(ちりちりづん)は眼(まんなご)はァ静(すんず)がで第四章(でーよんしょ) これがまんず最初(せーしょ)の切札(ちりふんだ)なんだっちゃ第五章(でーごんしょ) 降って来た煙草(たんばこ)の番号はァ一〇〇〇一六一一〇(えづじぇろじぇろじぇろえづろぐえづえづじぇろ)す第六章(でーろぐしょ) 此処(こご)らで第二(でえぬ)&